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中国で生まれる「新職種」

中国におけるライブコマースは拡大を続け、直近の6.18セールでは各ブランドのライブ配信経由の売上が1億元(約15億円)を突破している。(※アリババ発表)

また最近の流行ではいわゆるインフルエンサーが登場するものではなく、実際に企業のCEOや地方都市の市長自らがライブ配信に登場し、自社の商品の販売を行うものも増えてきた。

このようなライブコマース市場の拡大等、また社会全体のデジタル化の影響もあり、中国政府は先月7月に新しい職種の追加を発表した。

例えばインターネットでの安全取引を図る「インターネットマーケティング師」や「ブロックチェーンプロジェクト技術員」。ただこのあたりはデジタル化の流れと言えるものでおそらく各国でも似たようなものは生まれているのではないだろうか。

「中国らしさ」や「ライブコマースの拡大」を感じられるのは「ライブ配信販売員」の職種が設定されたことではないだろうか。正規の職業として認められたことで今後ガイドラインも細かく設定されるであろう。おそらくは今後も更なるライブコマース市場の拡大、また販売員同士の競争激化によるサービスの差別化も明確になっていくことが予想される。
また、TOPインフルエンサーは使えないが販売員の選択肢が増えていくことでライブコマースに参戦する企業のハードルも低くなっていき、ライブコマースがより一般化していくこともあるだろう。

中国では昨年4月にも13種類の新職業を発表。人工知能(AI)エンジニア、モノのインターネット(IoT)エンジニア、ビッグデータエンジニア、eスポーツ運営者、eスポーツプレーヤー、ドローン操縦士など、ハイテク・新技術分野にフォーカスしたような職業が定期的に追加された。ここからも今後の中国におけるサービスの多様化、マーケットの発展が読み取れる。

ライター:Taro Nozawa

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