からだのして欲しがるままに、甘やかす、かまってやる

Sep 22, 2005（楽天blogより）

からだのして欲しがるままに、甘やかす、かまってやる

野口体操は精神科のデイケアとしても活動しています。

今日のデイケアのテーマは
「からだを甘やかす、からだをかまってやる」でした。

誰にでも甘えたい時、かまってもらいたい時があります。
甘えたい気持ち、かまってもらいたい気持ちを素直に表すのは難しいものです。

精神科を受診する患者さんは大変孤独に見えます。
一般的に甘えた経験のない人は甘やかすのが下手だ
と言われます。

そのせいでしょうか、
彼らは自分のからだを、体操を通して
甘やかすことが不得意です。
どうしていいのか分からないのです。

自分のからだをかまうと言っても、
かまってあげ方が悪いと不快な気持ちになるばかりです。
からだが怒ってしまって閉ざしてしまいます。

なにを望んでいるか、どうしてもらいたいのか、
からだのして欲しがるままに、充分に、
たっぷり甘やかしてやればいいのです。

それが出来なくて戸惑っているのです。

焦らず、ゆっくり、優しい時間を充分に持せたからだは、
やがて遊びたがってきます。
揺する、歩く、跳ねる、飛ぶ、ゆっくり、早く、弱く、強く…
うーん、楽しそう！

「からだを ほどく ということは
　こころを ほどく ことと同じである」
　　　　　　　　　　　野口 三千三