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仮説実験授業の魅力 その2 授業書がある!

2.魅力②授業書がある!

2つ目の魅力としては,授業書がある!ことだと思います。
 
授業書とは何か?といいますと,仮説実験授業提唱者である板倉聖宣さん(1930~2018)はこのように伝えています。

授業書というものの実態に即してわかりやすくいうと,授業書というのは,〈教案 兼教科書 兼ノート 兼読物〉で,〈その授業書に印刷されている指示そのままに従って授業を進めれば,だれでも一定の成果が得られるように作られているもの〉ということになります。

(板倉聖宣著「授業書とは何か」より抜粋 /『たのしい授業の思想』(1988年/仮説社)に収録)

 仮説実験授業ではこの授業書を配って授業を行います。
ですから授業書があるから,安心して授業に臨めます。

 初めて仮説実験授業をやった時は「授業書通りに授業をすれば上手くいくしたのしいなんて,ラッキー☆」と軽い気持ちでいました。
しかし,仮説実験授業をやっていくうちに,ラッキーという感覚ではなく,本当に自分が授業するのがたのしくて仕方ない!となっていったのです。 

 私は,「学校が楽しくて,学校にいつまでもいたい」と思って教師の道を選びました。
しかし,学校が楽しい理由の中に,授業は一切入っていませんでした。自分が受けた授業の内容も全然覚えていません。

そんな私が,いよいよ子ども達に授業をする立場になりました。
それは,教育実習でのこと。
 大学の講義で習った「指導案」や「発問計画」「板書計画」など,実習前に講義を受けているときに「何これ?」と思っていたことを,自分がすることになったのです。
 B4用紙1ページにすき間なく敷き詰めて書く指導観や教材観。
板書計画や発問計画なども,ぎっしり書いて査定授業に臨みました。

 しかし,教育実習の授業は…きつかったです💦

 当時を振り返ると,「きつい。協議会もこわい。査定授業早く終わってほしい💦」とばかり思っていたと思います。

 しかし子ども達の前で授業を考えるのは嫌でも子ども達と休み時間に遊ぶことはとても楽しかったですし,最後泣きながら子ども達とお別れをしたときには「やっぱり学校って楽しい。教師になりたい」と思い,先生になる決意を固めたのでした。

 先生になれたのはうれしかったのですが
「これから教師を続けていくには指導案や教材研究を毎回用意しないといけないのか。楽しくないかも…」と思いながら過ごしていました。


今でも指導案を書くのが苦手な私

授業がうまくいかないときは
「経験不足だし,いつか授業が上手くなるだろう。修行だな。楽しくないし」と自分の経験不足で片づけている事もありました。
しかし,仮説実験授業に出会って「授業=きつくておもしろくない」というイメージが大きく変わったのです。

安心して授業ができますし,仮説実験授業をしている自分自身がたのしいから,もっと子ども達に授業をしたい と思うようになりました。
仮説実験授業に出会って授業に対する苦手意識はかなり減ったと思います。

 今では実験道具を揃えたり予備実験したりするのがたのしくてたまらない くらいです。

気になる教科書の授業も,いろんな教科の授業プランがありますし、
またドリル学習ではマッキーノもあるのでそちらで対応しています。
ですから実は教科書も徐々に…上手に までとは言いませんが笑,悩みつつも前に比べて落ち着いて進められるようになってきています。

その3につづく


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