見出し画像

授業がうまくなりたい!

●はじめに

・この記事は、教員4年目の頃にかいた記事です。
・初任の頃から仮説実験授業を行っていた私が、「授業がうまくなりたい!」と思って行った(今となっては相当恥ずかしいしたぶんやらない💦)記録になります。

仮説実験授業を簡単に説明すると…(私なりの解釈)

●普段机に向かって静かに勉強するのが苦手な子達でも楽しめる!
●大人になっても「あの授業楽しかった」と言ってもらえる!
●誰でも同じように授業ができて、やってる教師もわくわくしちゃう!

ということが実現できる、本格的な科学の授業です


●授業がうまくなりたい! 

教員4年目の私は、
すぐに他の方の授業記録と比べて
「なんでこんなに他の人達はうまくいってるのー?私、あんましうまくいってないのでは‥‥」って思っていました笑

まぁ、今も人と比べちゃうこと多々あるので、
「そのあたりは、人ってなんらかわらないんだな」とも思いますが、
しかし、若いころはかなり強く
「たのしいんだけど、気になるんだよね‥‥」と思っていました。

そしてこういう気持ちが

「これでいいのか?」
「私の授業の進め方が悪いのか?」

落ち込む原因になることだってありました。

 まぁ、普段の教科書の授業がうまくできいるか‥なんてきかれると、
「ごめんなさーい💦そんなにうまくできてませんー」って
なりますけれども、
でも、もっと上手になれたらいいなーという欲が
出ちゃいますよね…。

なぜなら子ども達と一番長い時間を過ごすのは、授業の時間。
その時間を、
もっともっと子ども達と一緒になって楽しみたいじゃないですか?

そして!
仮説実験授業は、誰がやってもたのしく学べる授業。
そんな仮説実験授業を
もっと上手に授業運営したいじゃないですか?

だけれども、
「これでいいいのかな?」とか
「私、説明長くね?」なんて
そういうことが気になっちゃう。

そんな私が
授業がうまくなりたい!と思っておこなった、
一つの勉強法と思って
読んでいただけると嬉しいです。

●映像を撮って突然サークルに持っていく

自分の授業を今より少しでもよくしたいので、
仮説実験授業の1つである《トルクと重心》の
問題1~3までを映像を撮り、
ほかの人に授業を見てもらおうと思いました。

そして、
授業の映像をもって
あまり参加したことのない昭島たのしい教師入門サークルへ行き、
資料発表の時に

「授業の映像を撮ってきました!みてください!!」

と言いました。

すると小原茂巳さん(サークル主催者・現仮説実験授業研究会代表)が

この時の様子を、『たのしい授業』 [ No.310 ] 「NO 仮説,NO LIFE」第三回目に掲載していました(中村文)


と聞いてくれたのです。
 というわけで「じゃあ、別の機会にやろうか!」と
授業運営を語る会 が行われることになりました。
 
 昭島のサークルが終わって2,3日。

いきなり「映像持ってきました」…じゃ、
見ている人に
はっきりとした見て欲しい視点をだしていかないとわかんないよなぁ。
そうじゃないと周りの人は何を見て欲しいのかわからないし。
あぁサークルの人に迷惑かけてしまった!!


と一人落ち込んでいました。
 

●一ヶ月後、小原さんから…


 小原さんからこんな連絡がきました。
  

 映像をみる会、11月26日はどうかな?
 映像で何をみてほしいのかを簡単にまとめてきて欲しい
 また(この授業に関連する)授業記録などがあったら、持ってきて欲しい
 

 
 ここで「見て欲しい視点」をまとめるいいチャンスなので、
会が26日と決まってから
改めて自分の授業の映像を家で見始めました。

しかし…自分の授業を見ていると本当に恥ずかしい!!
正直見たくありませんでした。ひぃぃ‥。

 何度かビデオを見ていると
「あ、私こんな事言ってる!」
「この説明、ちょっとおかしいよな…」と思える所がたくさんある!

その中で、私なりに3点絞って見ました。

●みてほしいところ3つ

①問題を把握させるために
子ども達に問題の内容を把握してもらうため、
問題を詳しく説明しています。でも、うまく説明できてません。

理由としては
・同じ言葉を繰り返しすぎている
・黒板に実験器具と同じ絵を貼って説明し、
 また実験器具での説明がしつこい
が、あげられると思います。

こんな感じ


 ②子ども達の意見の出し方
・補足の程度について 
 子ども達の意見を言った後、内容を把握させたいので、補足説明する事がよくあります。これが結構しゃべりすぎていると感じます。


 なぜ補足するのかは、意見を聞いている子ども達の表情が
 

????ってみえる

の様にみえるからです。 
なので、授業の流れが

こんな感じ

全体的に間延びていると思いました。
 

③意見を出させる雰囲気作りの工夫について
 子どもたちってどちらかというと、
先生を見ながら発言することが多いです。

子ども達が友達の顔を見て話ができるよう
さりげなく場所を移動して、
発表している子の目線を動かしながら話を進めています。
教室をぐるぐるまわりながら、子どもたちの様子を見て、
話を聞いているかなぁと子どもの態度も見ながらやっています。
 

これをまとめて、会に臨みました!


●「授業の映像を見る会」の様子

メンバーは、12人。

よく集まっていただいたなぁって思いました。
本当に嬉しかったです。
しかし最初は「見てもらうぞ!」って意気込んでいたのに、
…どんどんと緊張してきました。

「こんな授業やってるの?なんておこられたらどうしよう…」


そしたら、小原さんがこんな事を言ってくれました。
 

 大丈夫だよ。こわい人はいないから!
あとずいぶん前に、板倉聖宣さん(仮説実験授業提唱者)と
教育原理の会というものをやったのね。
そのときこの会を始めるに当たってのお願いがあって、
それは『こんなの常識じゃないか?』っていうのは
やめようねって始まったんだ。
だからこの会でも『これは常識だよ!』というのはやめようね。
あと、(今回の会は)将棋と同じで、
将棋をさしている人とそれを周りで見ている人は違う。
見ている人はいろんな所に気づくけど、
見られる側は実際やっているんだから見ている人と違うのね。
だから、あまり気にしないようにね

と言われました。そのとき私の頭の中で、

校内研究で言われたこと

 という出来事を思い出しました。
 後になって、

「この小原さんの言葉を学校の先生達にこの言葉を伝えたいよな」

って思いましたね笑

さてさて、映像を見る会では、私が出した視点について、
いろんな話を聞くことができました(※)。
 

(※)この記事では書きあわらせなかった
映像を見る会の様子、
そこでのアドバイスについては、
メンバーシップに入っている方々に紹介しています。

●「授業の映像を見る会」が終わってから考えたこと

4年目の私を振り返り、今思うと、

マジ無謀💦

いやいや、
授業の映像を見せる…なんて、恥ずかしいし、
そして、見返す自分も
「いやぁぁぁー!!」ってなりますよね 笑

でも、
アドバイスしてもらったことは、今の私にプラスになっていますし、
意識しながら授業に取り組んでいるかな?と思います。

そして、
いろんなことをやってみたいと、
(ほぼ勢いに任せていますが)それをやれているのは、
私の今の生き方にも通じるかなと思います。

関わってくださった皆様、本当にありがとうございました!

さて、《トルクと重心》は、
理科で「てこの原理」を学ぶ単元がありますから、
そちらと絡めて授業ができるのではと思いますよ。
めちゃめちゃ賢くなれる授業書です。おすすめ!

(おしまい)


ここから先は

158字 / 1ファイル

たのしい教師へのトビラ

¥100 / 月
初月無料 あと70人募集中
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?