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独立に必要なスキルとは

独立するには、自分が「プロダクト」(商品・サービス)を生み出し、それを第三者からお金を出して買ってもらうことが必要です。
ですから、プロダクトを生み出すために、コアとなるスキルが必要になります。

雇用されているときとの最大の違いは、顧客は「プロダクト」に対してお金を支払い、雇用は「労働・時間」に対してお金を払う、ということです。
顧客からとってみれば、そのプロダクトが何時間かけて作られたものかは、まったく興味がありません。例えば、チラシの制作を業者に発注して、「20時間かかりました!」と言われても、出てきたものがダサくて誤字脱字が多かったら、お金を支払いたくはありませんよね。

逆に言えば、独立を成功させるには、価値の高いプロダクトを、短い時間で生み出すことができればよい、ということになります。そのためには、ある程度尖ったスキル(他人が持っていない、習得に時間がかかる、才能がいる、など)でなければなりません。

自分が提供するプロダクトを思い浮かべて、
・提供する商品やサービスに名前を付けられるかどうか
・それを買いたいと思う顧客がいるか
・そのスキルで、独立している人がいるか
といった観点で計ることができるかと思います。

ただし、Appleのような世界的企業を目指したいわけでなければ、日本初、など、画期的である必要はありません。
まずは、自分一人の食い扶持を稼ぐことができる程度に、尖ったスキルであれば大丈夫です。

一方で、
・営業を〇年間やってきました
・〇〇という資格を持っています
のような、「経験」や「知識」は、転職においてアピールするには有効ですが、それで独立に必要なスキルといえるかどうか、といえば別問題です。


とはいえ、自分のプロダクトが売れるのかわからない、自信がもてない、というのが当然だと思います。
そういったときの方法の一つは、どんなに小さくても、一度プロダクトを作って売ってみる、ということです。
社会の潮流として副業も自由になってきているので、働きながら、仕事終わりや休日に試すことも難しくはないと思います。
職種にもよりますが、オンラインで完結するスキルであれば、クラウドソーシング(ココナラ、クラウドワークスなど)で、とりあえず売ってみることができます。

重要なのは、この段階ではなるべくお金を投資しない、ということです。
飲食店などはまずお店が必要、と思うかもしれませんが、プロダクトに自信が持ててない段階では、リスクが高いです。
すでに飲食店で働いていてノウハウがあるなら別ですが、異業種から始めるということであれば、レンタルスペースや知人の飲食店、イベントへの出店などを通して、初期費用をかけずに売ってみる、というほうが無難です。

プロダクトが売れるという仮説を立ててみて、売れそうならそのまま進み、ダメそうなら見直しを計る、というプロセスを繰り返して、確信が持てたら退職届を出す、という感じが理想的だと思います。

あとは、「仮に独立に失敗したとき、再就職できそうか」という視点で考えてもよいかもしれません。仮に就職できそう、ということであれば、持っているスキルは市場価値が高いスキルであると思われます。何より、失敗したときのリスクを最小限に抑えることができます。

将来的に独立したいと思っている方は、ぜひ、このあたりを意識しながら日々の仕事や副業にチャレンジしてみてください。

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