さいとうなおき|税理士・公認会計士・中小企業診断士

クラウド会計で経営とバックオフィスをスマートに|ベンチャー・フリーランス・起業をサポー…

さいとうなおき|税理士・公認会計士・中小企業診断士

クラウド会計で経営とバックオフィスをスマートに|ベンチャー・フリーランス・起業をサポート|経営・お金・地域・経済・社会の話|JOEN経営会計事務所 代表|税理士・公認会計士・中小企業診断士 https://joen-firm.com/

最近の記事

2024年からの電子帳簿保存法も、クラウド会計なら恐るるに足らず

音声版はこちら 2023年末で電子帳簿保存法の猶予期間が終了、2024年からは全面施行されることになっています。 いろんな記事やプロモーションを見ていても、結局何をどこまでやればよいのかはわからないと思います。 今回は、電子帳簿保存法の現在までの流れを軽くおさらいしたうえで、では「結局、最低限、何やんなきゃいけないの?」について解説します。 電子取引(データで受け取った領収書や請求書)が対象 まず一口に「電子帳簿保存法」といっても、3つの制度があります。今回取り扱うのは

    • 法人設立や法人成りでアドバイスしていること全11点

      前提 まず前提として、事業を始めるにあたって法人(≒会社など)が必ず必要なわけではありません。 そのあたりは、こちらの記事も参考にしてください。 検討の結果法人成りすると決めた場合にどうするか、というのが今回のテーマです。 法人設立すると、登記という作業を行わなければならず、これには手間とお金がかかります。素人には結構難しい手続きで、司法書士という専門家もいる分野ですので、できるだけやらずに済むほうが良いわけです。 また、会社を設立するにあたって根拠となる法律は会社

      • 違う業界から税理士になってよかったこと

        以下の記事にも簡単に書きましたが、税理士になるまでは紆余曲折のキャリアでしたし、まったく計画的になったものではありませんでした。 言ってみれば「違う業界からの転職」だったわけですが、それによっていくつか良かったなと思えることがあります。 先入観なく、ゼロベースで考えられること 税理士事務所では、事務所ごとに、使用する会計ソフトや税務ソフトを決めているのが一般的です。 ソフト毎に特徴やクセがあり、ある程度慣れるのに時間がかかるため、一つもしくは多くても2~3つのソフトに絞っ

        • お金を払って時間を買う、という価値観に共感してもらえるか

          音声版はこちら 質問です。 ある商品が、近所では1,000円で売っています。 ただし、往復1時間かかりますが、隣の街のお店ではセールをしていて500円で買うことができます。 あなたは、隣の街のお店に買いに行きますか? 時給思考 先の例では、1時間かけて500円を得します。つまり、時給は500円です。 500円得するのだから絶対に行くべきという人もいれば、1時間で別のことをするほうがいいから高くても近い店で買ってしまおう、という人もいるでしょう。 時給500円の仕事を仕

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          「電話を使わない」にこだわる

          音声版はこちら 電話(音声通話)は、なるべく使いたくありません。 理由はいろいろありますが、一番大きいのは、一方的に相手の時間を奪う、自己中なツールだと思っているからです。 電話は、かける側にとっては都合がいい道具です。 例えば、何か聞きたいことがあったときに、即時に質問しその場で回答をもらうことができます。メールやチャットを書く手間も必要なく、言いたいことが整理されていなくても、大体のニュアンスを相手がくみ取ってくれて意思疎通が図れる可能性が高くなります。 一方、受け

          税理士&独立を目指した理由

          音声版はこちら 会計事務所となって1つ目のnoteらしく、自己紹介的な内容を書いてみたいと思います。 税理士を目指したのは偶然 私が税理士として独立を目指したのは、まったく計画的なものではなく、立派なキャリアプランと呼べるようなものではありません。 しかしながら、結果的には税理士を目指し独立する、という形は、非常に自分にあっていると感じています。 私が税理士業界に入ったのは30代半ばで、それまではずっと民間企業・事業会社で働いていました。それまでも経理やバックオフィス

          会計事務所を開業しました。

          2023年9月に、会計事務所(税理士事務所・公認会計士事務所)を開業しました。それまでは、中小企業診断士事務所という形でフリーランスとして活動していましたが、並行で公認会計士の資格の勉強を行い、この度、事業内容拡大、という形でリニューアルオープンさせていただきました。 今までも、少しづつ情報発信をお試しでやっていたりしましたが、なかなか本腰を入れられていませんでした。ただ、晴れて税に関する話もできるようになったので、情報発信を頑張っていきます、とfacebookで意思表明し

          「重要だが緊急ではないことに先に取り組む」は、脳の仕組み的に正しいと納得した

          こういった図を見たことがある人もいるのではないでしょうか。 数字は、物事に着手するべき順番を示しています。 要は、「緊急だが重要ではないこと」よりも、「重要だが緊急ではないこと」に、先に着手したほうがよいですよ、ということです。 これはよく言われていることなのですが、個人的には、腹落ち感がありませんでした。 緊急性が高いほうを先にするほうがいいじゃないか、ということではなく、重要性の高いことを優先するメリットがわからなかったためです。 そんな中で、今回、こちらの本を読んで

          「重要だが緊急ではないことに先に取り組む」は、脳の仕組み的に正しいと納得した

          法人格の選び方(株式会社・合同会社・社団法人)

          法人を作る際に、「どの法人格を選ぶべきか」という相談を受けることがあります。 調べていくとそれぞれの「法人格の違い」といったページが出てきます。 しかし情報量が多すぎて、結局、どれが適しているのかわからない、、、となる場合もあるかと思います。 選択を誤ると、あとから方向修正がかなり大変になる場合もありますので、慎重に検討していただきたいと思います。 一般的な事業をやる際に選択肢に上がるのは、 ・株式会社 ・合同会社 ・社団法人(一般社団法人) の3つです。 これらのう

          法人格の選び方(株式会社・合同会社・社団法人)

          独立までにやらないほうがよいこと

          前回のブログでは、独立するために必要なスキルについてお伝えしましたが、今回は逆に、やらないほうがよいと思うことについて書いてみたいと思います。 必要以上にお金を貯める 店舗を借りるなど、最初に設備投資資金が必要な業種であれば、必要な資金は1,000万円を超えてくる場合もあります。その全額を自己資金(貯金)で用意するためには、かなりの期間貯金に励む必要があります。 それよりも、一定の自己資金を用意して、あとは銀行からお金を借りる、ということを考えてみるべきだと思います。

          独立に必要なスキルとは

          独立するには、自分が「プロダクト」(商品・サービス)を生み出し、それを第三者からお金を出して買ってもらうことが必要です。 ですから、プロダクトを生み出すために、コアとなるスキルが必要になります。 雇用されているときとの最大の違いは、顧客は「プロダクト」に対してお金を支払い、雇用は「労働・時間」に対してお金を払う、ということです。 顧客からとってみれば、そのプロダクトが何時間かけて作られたものかは、まったく興味がありません。例えば、チラシの制作を業者に発注して、「20時間かか

          起業するときは、会社と個人事業主のどちらが有利?

          起業するには、会社をつくる必要はない 事業を始める時に、会社を設立する必要がある、と思っている方が、ときどきいらっしゃいます。 そのようなことはなく、会社を設立せず事業を始めることは、全く問題ありません。(一般的に「個人事業主」になる、といいます) ちなみに、最近は副業の解禁が話題になっていますが、副業であっても、会社を辞めて起業することであっても、「事業を行う」という意味で、本質的には同じ行為です。(税金や社会保険などの観点で異なる区別にされる場合はありますが) こうい

          起業するときは、会社と個人事業主のどちらが有利?