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2019年ふり返り。インハウスWebディレクター1年目のチャレンジ

1月 : 転職

長く携わってきたクライアントワークを卒業し、事業会社(ディスカヴァー・トゥエンティワン)に一人目のWebディレクターとして入社。

ほとんど手つかずだったWeb周りを整えることと、スタッフみんなにWebの可能性を感じてもらい楽しんでもらうことをテーマとして、1年さまざまなことに取り組みました。

今回はディレクションしたWebサイト/ページを中心に、その狙いなども含めて整理したいと思います。

▼転職者として大切にしていた考え方はこちらの記事にまとめていますので、よろしければ。

3月 : 記事型LP

ビジネス書って探すの難しくないですか?
「ランキング」「口コミ」「著者の知名度」でしか選べない状況があるなぁと私自身感じていました。本当はもっと今の自分にぴったりな本があるのに、出会えていないとしたらもったいない。ということで、お悩みや課題に合わせて書籍を紹介するコラムをスタートしました。

ビジネス的には、書籍・著者ご指名検索以外でのタッチポイントをつくることを狙っています。少しずつではありますが着実に安定的に流入があり、新たな出会いがつくれたと思っています。

もっとたくさんの記事を作りたかったというのが反省です。2020年はがんばります。

4月 : あかちゃん学絵本公式ページ

赤ちゃんに実験に参加してもらい、本当に赤ちゃんが好きな絵本をつくったあかちゃん学絵本(『もいもい』『うるしー』『モイモイとキーリー』)。SNSではすでに話題になっていて、テレビをはじめたくさんのメディアにも取り上げていただいていたのですが、ちゃんとしたLPがありませんでした。

これは入社して一番作りたかったページ。すぐに起案しました。
ママ友の家やSNS・メディアで絵本を知った方が検索して見ること(二次接触)を想定。世界観を大事にしながらも、読書メーターのレビュー、インスタ投稿(UGC)を加工なく掲載し情報の信頼性を感じていただけるよう構成しました。

6月 : ディスカヴァー ブランドコミュニケーションLP

編集力を活かしたブランディング支援事業もスタートするにあたりLPを作成。弊社の強みのひとつであるデザイン性の高さを期待いただけて、toBなので尖りすぎず、特定のターゲット、商材をイメージさせないデザインにしました。

7月 : 採用サイト

コンセプチュアルなコピーやキラキラした世界観で学生や転職希望者をごまかさない。熱量、ホンネをリアルに伝えることにこだわりました。

イメージ写真は使わない。文章表現は事実ベースか記名式の主観表現で。

職種紹介まで記名式の「私」を主語とした「個人のWill」満載の内容になっています。「書店の数が減っていくことが心苦しい」なんていう言葉がでてくる職種紹介はなかなか無いのではないでしょうか。スタッフのリアルな言葉が紡がれています。私たちのパッションを感じていただけたら嬉しいです。

8月 : #なぜそれが無罪なのか LP

社会問題となった「性犯罪に関する刑法」について、世の中の議論を活性化するためのTwitter連動企画。商品のプロモーションももちろん大切なのですが、こういった社会的意義の高い施策にも今後も積極的に取り組んでいきたいです。

9月 : #ディスカヴァーの手帳 サイト

下半期の注力商品のひとつ『ディスカヴァーの手帳』。社員の使い方や8000人の利用者の声をご紹介するコンテンツで魅力を発信する特設サイトを制作しました。商品ページは検討している人が知りたい情報を分かりやすく。サイズや色違いのものも選びやすく、スムーズに購入サイトへ誘導するUIを目指しました。

10月 : おそうじキレイキレイ(社内ツール) 

Web制作チームの自主制作で、お掃除チェックリストをWebで作成しました。
自主制作は、技術的チャレンジがある制作を通じてメンバーがスキルアップすることを第一の目的として行っています。ただ、せっかく時間を使うのなら、使いみちのないモックを作るよりも、役立つものをつくって業務に貢献したりWebの可能性を感じてもらいたいという狙いで2〜3ヶ月に1案件アウトプットしてきました。

12月 : コーポレートサイト フルリニューアル

本やコンテンツを、もっと自由に、いろんなシーンで楽しんでもらいたい。
読書やコンテンツを楽しむことが、もっと身近なものになるように。
そんな想いを、メインビジュアルに込めました。

サイト構成にあたっては、各部門の代表者に集まっていただき、コンセプトダイアグラムのワークを実施。社外の各ステークホルダーに対して必要な情報と動線を整理して機能面を強化。

また、情報管理や発信に関する日々の業務フロー改善にまで踏み込んで設計できたのは私にとってこれまでにないチャレンジだったかなと思います。

まとめ

インハウスWebディレクターとして1年間やってみて感じたメリットをまとめてみます。よく言われていることではありますが、ビジネスに近い環境で制作に取り組めたことは大きな経験となりました。

1)あらゆる定量・定性情報が入手可能
インハウスの大きなメリットのひとつはコレ。社内のあらゆる情報は、ほしいと思えば、そしてアプローチすれば概ね入手できます。数値データだけでなく、「誰がどんなことに困っているのか」という課題や、コンテンツ的魅力などの定性情報も含めて。

例えば、採用サイトでは「人」「想い」を全面に訴求したコンテンツを制作しましたが、これが企画できたのは「みんなの想い」を知っているインハウスならではだったのではないかと思います。

企画の材料となる情報量が増えるということは、企画から関わりたいディレクターにとって大きな魅力と言えます。
2)やれるかどうかは自分次第
社内のキーマンと直接話しができることも企画を実現していくために重要なポイントです。会社の規模や社風による部分もあるかもしれませんが、外部パートナーとして関わるよりは圧倒的にアプローチしやすい環境にあります。合意形成の難度は比べるまでもなくインハウスのほうが低いです。

企画を進めたければ、自分が動けばよい。
とてもシンプルです。
3)施策の効果、結果がわかる
すべての施策で思うような成果が出せるわけではありません。「イマイチ伸びてないなぁ」ということも少なからずあります。

そういったときに、すぐに気づいて手を打てる。公開後のPDCAまで能動的に関われることも、課題解決思考のディレクターには魅力的な環境です。

今、クライアントワークで課題解決・企画提案から関わっているWebディレクターなら、インハウスでもそのスキルをそのまま活かすことができると思います。

私自身クライアントワークで鍛えられて今がありますし、やりがいを持って取り組んできました。クライアントワークも素敵な仕事だと思っています(実はブランディング事業でクライアントワークも取り組み中です)。

Webディレクターのネクストキャリアの選択肢として、インハウスはアリだしおもろいよ!ということをお伝えして、2019年のふり返りを終えたいと思います。

一緒にお仕事していただいた社内外の皆さま、ありがとうございました。

Special thanks
http://kininal.net/
https://zizo.ne.jp/
https://depart-inc.com/
(サイト制作に関わっていただいたパートナーさん ※紹介順)

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