1日目:いよいよ渡航

本日のクエスト

成田空港〜フィリピンのホテルへ無事に着く事。
 心配性の私は、一日に起こりそうな事をあらかじめ脳内でシュミレーションしておく。もちろん準備しておけることはなるべく事前に調べて準備しておくようにしている。一人旅行であれば「偶発性」や「その場の成り行き」といった要素も楽しみの一つであるが、子連れとなると自分よりも子ども達の安全確保が最重要課題となるため、なかなか気軽に行動することも出来ない。それを考慮した上でのシュミレーションが必要だ。今日自分がする手続関連書類(出国や入国に必要なもの)はちゃんと準備したので、あとは子ども達が道中つつがなく目的地に到着できるかどうかが肝である。

子連れ旅行で注意すべき点(移動編)

 子連れ旅行で辛い点は「待ち時間(暇な時間)どうするか問題」と「トイレにいつ行くか問題」がある。前者については、ある程度事前にアイテムを準備しておいたのでそれを順番に繰り出すことで対処できる。今回アイテムとして準備していたのはゲーム機、デジタルデバイス(私のiPhone)、各種カードゲーム、折り紙、シール帳、塗り絵など。とはいえTPOに合わせてできるものと出来ないものとがあり、そこは考えどころだ。また、末の子に至ってはすぐに「お腹すいた」と言い出し、隙あらばおやつを食べようとしてくるので要注意である。おやつの時間であれば問題ないが、それ以外の時間でダラダラ食べることはなるべく避けたいのだが、旅行という非日常でその規制が若干緩くなってしまう。
 また後者のトイレ問題について。大人であれば少し我慢したり、行きたいタイミングで早めに行くなどもできるが、子どもの場合は事前に察知して早めにトイレを促すなどの対応が必要となる。個々人の性格も考慮し、しつこいぐらいに「トイレ大丈夫?」を繰り返し質問する。

機内での過ごし方

 今回のフライトは直行便を選んだので実質機内で過ごす時間は5時間ほどだ。大人であればあっという間なのだが、子どもではそうはいかないようだ。機内では「暇な時間」が多く、今回は機内エンターテインメントも無い機種の飛行機なので、持参したゲーム機に頼るしか無かった。幸い、3席×3席の座席配置の前後で2名ずつに分かれていたが通路側の席は空席だったので、行きの飛行機の機内食やトイレ休憩については比較的落ち着いて対処することができた。規則を決めているゲーム時間が大幅に超過していることは、旅の道中ということで例外となった。
There are no rules without exceptions.
例外のない規則はない。
そういうわけで、今回の旅行中は通常家で守っている「ゲーム時間ルール」と「おやつ時間ルール」が大幅に例外とせざるを得ない。

空港到着後、ホテルへ

 フィリピンのセブ空港に着くなり、常夏の暑さで子ども達から「暑い〜〜」とブーイング。日本では長袖を着ていたから仕方ない…と思いつつ、長袖を脱がせてシャツにさせる。大人でも確かに暑い。現地は夜でも30℃を超えていた。
 子どもの着替えやトイレ対応をしたり、空港でフリーWifiに接続したり、機内でiPhoneを使いすぎてバッテリーが切れそうになって急遽モバイルバッテリーに繋いだりしているうちに、入国審査の長蛇の列はどんどん進んでいった。入国審査に必要な書類一式を見せて、ようやく荷物のトランクを取りに行く段となったのだが、バゲージクレームでは既にコンベアーは止まっており我々のトランクがポツンと置かれ、同乗の人々はほぼいなくなっていた。
 残るクエストはSIMカードの調達と、現地通貨ペソへの換金。当座の現金だけがあれば問題なさそうだし、市内でも換金できると聞いていたので、日本円で2万円分だけをペソに変えた。ようやく空港ですべきことは完了だ。
 ようやくネットにつながったiPhoneでGRABを使ってタクシーを呼び、無事ホテルに到着。クレジット情報は登録済み、ホテルの住所を先に入力していたので、タクシーのナンバーを確認して乗車するだけで目的地まで問題なく到着。ホテルの部屋に着いた頃には既に夜の9時を過ぎていた。ホテルのWifiに接続して夫に無事を報告。流石に皆疲れており、夕食代わりに日本から持ってきたせんべいを食べ、着替えて寝る。皆が無事にフィリピンに着いたという単純なことだけで、私は何事かを成し遂げたような達成感に包まれていた。



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