5日め:スクールドクター診察

続けることへのインセンティブ

 (子ども達にとっては)初日の状況が散々だったので、上の子以外は既に学校へ行き渋っている。まだ2日目だよ…と思いつつ、なんとか2週間続けてもらえるよう話し合った。結果的に、子ども達と締結した「泣かずに一日過ごしたら100円」チャレンジを実施することにした。
 「(金銭を含む)外的インセンティブはインプットに与えるのが効果的」という中室牧子先生の【「学力」の経済学】によるならば、一日100円のご褒美も悪くないだろうと思ったのだ。
 チャレンジのおかげか、真ん中の子は渋りつつも授業中席に着くことは出来た。末の子は相変わらずだんまりで私にくっついているが、とりあえず泣いていないだけで良しとしよう。

スクールドクター往診

 昼休み時間を使って、昨日依頼していたスクールドクターに診てもらう。学校のスタッフの方も、往診に来てくれた先生とともに日本語が話せる医療関係者スタッフの方もいたので、非常に手厚いサポート体制だったが、念の為自分でも子どもの状況を話せるように…と思い「蕁麻疹」という単語(rash/nettle rash/hives)を調べたり、「塗り薬」という単語(ointment)も調べ子どもの既往歴(アレルギー持ちであること)の英語表現など思い巡らせていた。この時も保険のお陰で診察を受けることが出来た。本当に保険は重要である。どうやらアレルギーのようで飲み薬を処方された。手持ちに薬が無いとのことで、処方箋(prescription)を発行してもらい近くの薬局で購入すべし、と説明された。レシートを貰っておけば帰国後に保険請求できるとのこと。本当に保険は重要である(2回目)。

授業内容の変更

 ランチは近場のダンキンドーナッツでサンドイッチのようなものを注文し学校で食べた。上の子曰く、「ハンバーガーはマクドナルドが一番で、スタバとダンキンは二番目」だそうだ。私は子ども達の残りを食べて昼食終了。
 午後の授業も末の子は私の授業に同伴となったが、このままでは(私の)授業がままならぬという事と、学校側で設定していたグループレッスンにならないということもあり、私の午後の授業2コマを、マンツーマンに変更するか、グループレッスンの授業をキャンセルして末の子のレッスンに付き添うかの二択を迫られていた。授業の変更には追加料金が掛かるが、キャンセルする場合の返金は無い。明日までにいずれか選択せねばならず、なんとか末の子が先生とマンツーマンで過ごしてくれないかな…と期待したが、現時点の状況からみて、子どもが先生とマンツーマンで50分(×2)を過ごすのは難しそうだった。
 ここでも「親子留学」の意義や目的をどこに置くのかという点が頭をよぎる。子ども達が私の脳内の理想通りにマンツーマン授業を受けられると仮定して立てたスケジュールだったので、変更はやむを得ない。
 グループレッスンも貴重な機会なのでできれば受けたかったのだが、充実した時間にするためには、親子共々精神衛生状態を良好にすることが重要だと考えた。最終的な落とし所としては、「私がグループレッスンをマンツーマンレッスンに変更し、末の子の隣でレッスンを受ける」ことにした。

処方薬を買う

 学校が(なんとか)終わり、もらっていた処方箋を持って薬局へ。とにかく手持ちの現金が無かったので、クレジットカードが使える店はありがたかった。日本で保険金を請求するためにレシートはちゃんともらわねば。難なく処方薬を購入することができたので、一安心だ。飲み薬をしばらく飲み続けて皮膚の様子を見ることに。
 ついでにスーパーに寄って夕食を購入。手軽に摂れる野菜らしき物(サラダ等)は見当たらず、生野菜を調理するしか野菜を摂取する方法はなさそうだ。せめて野菜ジュースだけでも…と思ったが、謎のブロッコリーのイラストが書いてある野菜ジュースしかない。まずかった時のリスクがでかいので結局そのジュースは買わなかった。

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