短編:太陽に毛布をかけて
照明まで私を見捨てるというのか!
これは深夜三時過ぎ、蔦川月子(つたがわつきこ)がSNSに投稿した一文だ。月子は、つい先月失恋したばかり。艶のあった黒髪も今はパサパサ。心が落ち着くまで酒を飲み甘味を食べまくり、気づいた時には昼夜逆転、生活リズムが崩壊していた。
どっぷり夜型人間になった月子に追い打ちをかけるように、部屋の照明まで調子が悪いのだから困ったものだ。不規則な感覚で点滅するのがなんともいえず不愉快で、諦めて照明を切ると部屋は真っ暗。寂しい布団の中、スマホの明かりを