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1年と3ヶ月会えていない、母のこと

30代も半ばである。母が私の年齢の頃には、長女の私を筆頭に3人の子育てに明け暮れていた。20年近くを怒涛のワンオペ子育てに費やしながら、趣味をプロのレベルまで着々と極め、それを生かして60歳を過ぎても現場で働いている。すごすぎる。

母は、いつも笑顔でおしゃべりと甘い物とバッグが好きで、児童書を愛し、幅広い年代の友人に恵まれている。趣味が多くてアクティブで、人生を楽しむのが上手な人。一方、片付けは大の苦手。

彼女をものすごく尊敬している。ものすごくラッキーな親ガチャに当たったなと思う(この言い方、親は怒るだろうけど)。

なにより彼女が素晴らしいのは、子どもたちの人生を尊重してくれることだ。
滅茶苦茶なことがこれまでいくつもあったけどいつでも味方でいてくれた。

いま私は夫と2人暮らしで、子どもを持つのは年齢からしてだんだん難しくなっていく。自分が妹弟に恵まれたので、もし産むなら3人と昔はなんとなく思っていたけれど、そもそも1人目が始まるかどうかも不透明だ。あーあ。そんな私に、母が「子どもはどうするの」「子どもがいた方がいい」などと言うことは絶対にない。つくづく恵まれている。

彼女と私とはまるっきり違う人生を生きているけど、「この先どんなふうに変わっていきたいか」を思い浮かべる時、いつも母の姿がいつも浮かぶ。明るくて朗らかな人。ちゃんと話を聞いてくれる人。細やかな気遣いが出来る人。私はそのどれもがまだまだ足りていない気がする。

母のことを書くと涙が出そうになる。
まだまだずっと元気でいてね、と遠い国から願っている。

(父にも感謝しているけど、それはまた別の話なので今回は略!)


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