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武蔵野美術大学公開講座 第1回「0→1を生むアートとデザインの思考」を学んだよ!図めも✍

「クリエイティブを学ぶ!ー デザイン、アートの力って?」第1回「0→1を生むアートとデザインの思考」に参加してきました。

登場人物

モデレーター:稲葉裕美さん
教育デザインファームOFFICE HALO代表取締役 / WEデザインスクール主宰

講師:長谷川愛さん @Ai__Hasegawa
日本の現代美術家/デザイナー。東京とボストンを中心に、世界中でアートとデザインの活動を行う。東京大学 特任研究員。

読みやすいおすすめレポートはこちらの方の記事です。

公式情報はこちら

公式グラレコはわなみんさん(@wanami3103)


素晴らしいグラレコが後日公式サイトで公開されるそうです。

実際のめも✍

※向いてない、目指せないのでグラレコ目指してないです。図があるメモという扱いです。

自己紹介、スペキュラティブデザインとは?

Paper.クリエイティブを学ぶ.1

「スペキュラティブデザイン」について

人口過剰や水不足、気候変動といった問題は解決不能であり、人々の価値観や信念を変えることが最良の手段であると説いています。スペキュラティブデザインはそうした「人々の目を未来に向けさせるためのデザイン」なのです。
引用:https://boxil.jp/beyond/a4954/

スペキュラティブデザインの作品例

Paper.クリエイティブを学ぶ.2

最初に長谷川愛さんの先輩やご友人の作っていらっしゃる作品の事例をいくつかご紹介いただました。

ご自身の作品、I Wanna Deliver a Dolphin…(私はイルカを産みたい…)についてもご説明くださいました。長谷川愛さんの最近の強い関心・興味は生殖について、だと話されていました。

参考リンク
女性がイルカを産む映像を見て、我々は何を感じるのか?
Naverまとめ【衝撃】人がイルカの子を出産!?スペキュラティヴデザインの作品が凄い

長谷川さんの最近の関心

Paper.クリエイティブを学ぶ.3

「遺伝子を使って人工的に同性カップルの子供を作る」を文字で見ると、現状では反射的に拒否反応が出る事が多い。反射的な拒否反応の中身を掘ってみると、とにかく「だめそうだから」と論理的な反対意見は出てこなかった。また、このようなPJに対してパブリックコメントとして扱われているのはわずか2週間の間に集まったたった2件の「当事者」ではない人のコメントであることが衝撃でした。
「卵子凍結系の話をおじさんが決めている…!」
(おじさん頻出ワードでした。)
そこで、長谷川さんは「同性カップルに、遺伝子を使った子供のいる写真」をCGで作成。幸せそうなビジュアルを作成し、可視化したことで問題の解像度が一段上がり議論が進みました。
更にこちらの作品はTVで取り上げられることで、Twitterでリアルタイムに意見が飛び交いました。その様子を見ていると、当初反対意見を持っていた方も徐々に意見が変わっていく様子が興味深かったとおっしゃっていました。
こちらについては⑥でも詳しく言及しており、私も興味深かったです。
参考リンク→(IM)POSSIBLE BABY

長谷川さんの作品例

Paper.クリエイティブを学ぶ.4

LGBT顔、犯罪者っぽい顔、犯罪者と間違えられそうな顔、が顔認証技術によって出てきてしまう。

ALT-BIAS GUN
人種差別と顔認証技術に対する問題を扱っています。誤って射殺されてしまった方の顔を、顔認証技術でパターン化し、パターンに似た顔に標準があたると、引き金がロックされる銃です。この部分だけ聞くと平和な印象ですが、これは諸刃の剣で、顔のパターンを作成することを他の傾向に当てはめると恐ろしく差別的になります。例えば「同性愛思考の人の顔」をパターン化する例などが上がっていました。Homophobiaという言葉があるくらい過激な方もいるので、このようにパターン化することは一概に良いわけではないという話でした。ヨーロッパでは顔認証拒否する方もいらっしゃるそうです。日本ではまだまだ議論になりずらいとおっしゃっていました。

ここでおすすめしたい最近のドラマ
Netflix:ボクらを見る目
セントラルパークで起こった暴行事件の容疑者として、ハーレムの少年5人が不当逮捕される。それは、長年にわたる悪夢の始まりだった。実際の事件に基づくシリーズ。

稲葉さんのまとめ

Paper.クリエイティブを学ぶ.5

デザインシンキングの登場で、デザイン=問題解決になってしまった。でも問題提議の部分もあったよね、という話でした。

個人的参考リンク
デザインシンキングなんてクソ喰らえ

質疑応答

Paper.クリエイティブを学ぶ.6

上記で私はあえて「幸せそうな」と明記しましたが、長谷川さんは立場的には中立として扱っていたそうです。この話を伺い、ちょっと飛躍した話になってしまいますが、A3(森達也著_集英社文庫)を読んだときも同じことを感じましました。
私はA3を読んだとき筆者は「主観の排除」を行おうとしているんじゃないかと感じました。でも、なんというか、なににおいても脳は個人のものなので、個人でアウトプットしたものに対し主観は排除できません。本人が冷静に「主観を排除」し「中立」で「意見を押し付けない」ようにしようとしていても、そうしたいあまりこだわりが際立ってしまい、一定の意見を支持していることが明確になることもあるなと思いました。センシティブな主題を扱っていればなおさらだと思います。
私は、(大変偏見に満ちた不躾な意見ですが)(IM)POSSIBLE BABYのカップルの女性はまず容姿がとても美しいと感じました。それだけで大体の人は肯定的に見ると思います。また、作成された子供のお顔もとても美しく可愛い子どもでした。そして、一緒に食卓を囲んでいるお写真やパーティーの様子など、写真だけ見るととっても幸せそうです。
このPJについてのTV番組もみてないし展示も拝見できていないので、情報が偏った状態なのですが、これだけみると「幸せそうな状態を提示している」と見えました。なので中立、というのは結構難しいと思いました。この作品を作っている時点でおそらく肯定的に捉えているということは理解しています。意見を押し付けることに関して最新の注意を払っていることもわかります。でもやっぱり、美しいと思いやすいな、と感じました。美しいものは肯定したくなります。

発想の広げ方について

Paper.クリエイティブを学ぶ.7

Paper.クリエイティブを学ぶ.8

ちなみに経血カップは2年ほど愛用しているのですが、本当にものすごく快適なので女性の皆様おすすめです。とくにワークショップでトイレの時間に時間を取れない方、1回の着用で最長8時間位持つときもあるのでまじでおすすめです。

ここでおすすめしたいインド映画
パッドマン:生理事情、画面の色彩設計すごいきれい、歌って踊る
スラムドッグ$ミリオネア:子供の貧困 について書かれています。

Paper.クリエイティブを学ぶ.9

だんだん体力がなくなり雑になっていますね

感想

自分の中で久しく取り上げてなかった「美術、アート」領域について、熱量高い最前線の話を伺えました。長谷川愛さんは言語化が上手く理解しやすかったです。専門用語もあまり出てこなかったし身近な例が多くて共感しやすいとも感じました。美大時代は言語化に苦しんだし、今も自分の作品は言語化できないので勉強になりました。

参加後熱く議論したくなる良い時間でした。実際弊社デザイナーでは参加した人が未参加の人に情報を共有しながら、議論し情報共有することで理解を深めました。様々な意見が出て面白かったです。
久々に脳をジリジリ焼かれるような焦燥感を感じました。この刺激を受けた感覚を持ち続けたいし、わたしのバッググラウンドは美術だから、この怒りを持ち続けようと思いました。

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