午後の部

最近、家内の仕事が忙しくて、なかなか帰宅できないという話をしているが、ちょっとだけ余裕が出来てきたのか、平日に休みをとることがでにるようになってきた。そして、私も、それに合わせて休みをとる。そういうことが、この前の金曜日、やっと、できた。

そうなると、思いつくのが、マッサージである。マッサージは、自主トレを申し出るなり、やらなくて良いという話があり、少しビックリしたが、思わぬ伏兵がいて、マッサージの腕自体が落ちることはなさそうだということも、報告した。

さすがに鋭い磯貝さん

イメトレの必要性は、以前の記事で磯貝さんに指摘されていたのだ

その休日、少しで良いから、足をマッサージしてほしいと、まだ、ベッドの中にいる家内から、要請があった。

私は、朝の準備をしていて。今日のTODOを整理していた。家事をやるようになってから、なおさら、時間に余裕が無くなり、どうしても、やらねばならないことがともすれば、抜けてしまう。

そうこうしていると、トラブルが発生して、さらに、やるべきことが飛んでしまう。だから、朝一番のTODO書き出しは、必須なのである。

一段落して、ハーフクール(注1)ね、と言って片足15分のタイマーをつけて、録画している30分番組を選び、再生した。

ほどなくハーフクールが終了し、引き上げようとすると、家内が言った。

ほんとうに、ありがとう。午前の部。

……。

家内は、休養のために、一日、休みの予定にしていた。夜、買い物に行くくらいだ。

午後、ちゃっかり、1ワンクール、やらされるはめになった。

家内は、あるプロジェクトに参画していて。仕事が忙しくて、事務所の側そばのホテルに寝泊まりしている。日曜日の深夜に戻り、月曜日の昼過ぎにはまた、ホテルに泊まりに行って、そこで仕事をしているのである。

マッサージは、とんと、しなくなった。そのかわりに、家内の健康のことを心配をしている。これならば、マッサージをしているほうが、よほど良かった。

心の中の、リトルkokuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

さっちゃん(注2)は、マッサージしてほしいと、思っているんだね。ほんとうは。

やりとりからすると、さっちゃん（注2）は、元気なようである。


だから。


これで、いいのだ。

(注1)我が家のマッサージは、家内が録画したドラマやバラエティ番組を見ながら行うことが基本なのである。1クールとは、ドラマ一本分。つまり、1時間、ハーフとは30分。クゥォーターとは15分を、意味する。

(注2)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。