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隙間

慣れない洗濯を、否応なしにやりだしているのである。それは、家内が仕事が忙しくて、あるプロジェクトでホテルに泊まり込んでいて。家事を私が率先してやらねばならないことになったからである。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

随分ずいぶん、タセキング(注1)な始まりかただな。


家事は、無論、洗濯だけではない。家庭におけるすべての仕事が、家事である。大きなものとしては、ゴミ捨て、掃除(各部屋、風呂、洗面所、トイレ、玄関、ベランダ)、洗濯、料理、洗い物、郵便物の取り込み、新聞の契約・毎日の取り込み、税金を含めた請求の支払い…。リキの世話。枚挙にいとまがない。

その中でも、私が今、自分自身でできるのは、ゴミ捨てと掃除、洗い物と郵便物と新聞の取り込みくらいのもので。洗濯にしても、最近、ようやく、家の洗濯機をまわすことが、できるようになってきたのだ。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

自分の持ち物なのに、使い方も知らないなんて、ちょっと手抜きだよね。


確かに、今思えば、違和感は、ある。家事とは家の仕事なのに。家内に任せっきりで、自分は無頓着むとんちゃくというのも、ちょっと違うような気がする。


これまで、家内が帰宅しなくなってから、洗濯関係の記事をいくつ書いただろうか。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

ちょっと、洗濯について、書きすぎだな。


いや、でも、今いちばん、注意を払い、進化している家事の分野なのだ。まだまだ、書くぞ。


そこで、今日は、洗剤と柔軟剤の棚の整理について、少し書こう。

家内は、片付けが苦手だ。そもそも、綺麗に片付けて、その状態を維持しようという意欲に欠ける。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

自分の洗濯機の使い方を知らない人間のげんではないな。


一つの例は、この、洗濯機の上にある棚である。

まあ、不用品のオンパレード

まず、この中に、全くの不用品が、つまり、中身が入っていない、あるいは詰め替え用の補充が無い、あるいは、同じような種類の、被っているようなものを区分して吐き出してみると、ざっと、こんな感じだ。

ハミングは、詰め替えるべき肝心な容器が不明だ

この不用品は、全て捨てて。さらに、ここになくても良いようなもの、今は亡き先代の洗濯機の取説も含め、捨ててしまった。

もちろん、丁重に、ありがとうとお礼を申し上げ、手を合わせて。


で、棚は、少しはすっきりした。

ちょっとはすっきりしたように見える


よし、明日から、少しは気分良く洗濯ができると思った、その時だった。何か、洗濯機の裏で、軽く、ドン、という、ものが落ちる音がした。

洗濯機の後ろに、少しスペースがある

何だろうと思って、覗き込んだら、確かに今、落ちたものがあった。

洗剤、アタックの詰め替え用パックが落ちたか…

エージェント・コジに、本部から、マイクロテープが転送されてきそうになったが、即座に心を閉じた。

何も無かったことにする。これは、とれない。洗濯機を持ち上げない限りは。これは、ひとりでは、無理だ。ミッションは、無視しよう。

かわいそうなアタック詰め替え用は、いずれ、排水溝の確認検査のときに、業者のお兄さんに手伝ってもらって洗濯機を持ち上げた時に、救出しよう。何ヶ月後、あるいは何年後になるかは、わからないが。


家内は、あるプロジェクトに参画していて。仕事が忙しくて、事務所のそばのホテルに寝泊まりしている。日曜日の深夜に戻り、月曜日の昼過ぎにはまた、ホテルに泊まりに行って、そこで仕事をしているのである。


マッサージは、とんと、しなくなった。そのかわりに、家内の健康のことを心配をしている。これならば、マッサージをしているほうが、よほど良かった。


心の中の、リトルkokuroが、ボソリと、つぶやいた。

さっちゃん(注1)がいたら、アタック救出ミッションが発動していたね。


やりとりからすると、さっちゃん(注2)は、元気なようである。


だから。


これで、いいのだ。




(注1)タセキングとは、なんでも他責にする人のことである。私が勝手に作った、造語である。

(注2)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。


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