饂飩
長女は、それほど食にこだわるほうではないのだが、時々、無性に食べたくなるものがあるようで、そのうちのひとつが、饂飩である。
うどん店というと、全国チェーンだが、丸亀製麺が車で少しいったところに、ある。
その丸亀製麺に行きたいというので、長女と家内と私と、3人で行ってきた。
私は、仕事帰りに。長女は休みの日に、映画を都心に見に行った帰りに、駅で待ち合わせをして。それから、行くことになった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃん(注1)は、雨が降っているから、迎えにきてくれたんだよね。優しいね。
その日、都心でも、地元でも、夕立がすごかったのだ。家内は、そういうとき、すぐにラインをくれる。
「迎えに行くよ。」
だが、どうしてか、家内が迎えに来てくれるときに限って、最寄駅に着くと、雨は、上がっているのである。
3人で、楽しく、おいしく、うどんを食べた。
長男と次女は不在だったが、家族で食べる夕食は、楽しくて、いい。
このとき、ふと、思い出した。熊谷うどんだ。7月のはじめに、次女の試合で埼玉遠征を、家内と2人で、したのだ。
熊谷は、ラグビーの街である。
ちょうど祭りの季節で。祭りは見ることができなかったが、ここかしこに飾ってある提灯が、祭りの雰囲気を醸し出してくれていた。
この日は、熊谷は、たしか40度を超えていたが、その日の日本で一番暑い気温は、記録していなかった。
熊谷で一泊したのだが、何かその地の食べ物ということで、熊谷うどんを家内と2人で食べた。
漬け饂飩を美味しくいただき、次女の試合も見て、現地で昔の仲間にも何人か会って、満足して帰宅した。
饂飩は、よく考えたら、私の、いや、我が家のソウルフードなんだろう。
そんなふうに思いつつ帰宅し、いつものミッションを、すこしだけ、やって寝た。
マッサージをすると、家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。
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