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デッキブラシ

会社生活も、あとわずかとなってきたが、今年も、夏期休暇があった。毎年だが、夏期休暇前になると、急に、忙しくなる。夏期休暇前に、自分の仕事を終えておこう。夏期休暇あとの日程やスケジュールを整えよう。そう、思う人が、多くなるのだろう。

夏期休暇、御盆が過ぎると、もう、秋になる。その頃に、やってくるのが、台風だ。去年は、台風が、ひとつも上陸しない、珍しい年だった。今年は、お盆前に、ひとつ、これも珍しく、東北に上陸したと聞く。


台風の季節。私は、特別なものを、思い出す。詳しくは、この記事を、読んで欲しい。もしも、暇を持て余すようならば、という、条件付きだが。

何が書いてあるかというと、大したことは、書いていない。

ただ、ベランダを、台風の日に、狙って、デッキブラシで掃除する習慣が、我が家には、ある、ということが、書かれている。

一緒のマンションに住む、ある友人が、そうしていると言う噂を、家内が、嗅ぎつけ、それを、必死の思いで実行した。それが、毎年の、行事になった。


心の中の、リトルkojuroが、少し感心して、つぶやいた。

確かに、過酷だが、でも、ほんとうに、綺麗には、なる。

それは、事実なんだよな。


さて、一方で、noteの世界には、記憶力が良くて、何でも感づいてしまう方がいらっしゃる。

庵忠名人が、この記事の中で、こう、おっしゃっている。

今年も、台風の季節が近づいています。
それでは最後に、みなさん、ご唱和ください。
kojuro 先輩、ネバー・ギブアップ!!!
それがあなたの生きる道(笑)。


心の中の、リトルkojuroが、苦笑いして、つぶやいた。

いやいや。

今年は、無いのですよ。

ある事情がありまして。

ふふふ、ふふ。


実は、今年は、我がマンションは、大規模修繕の年になっている。

ベランダは、床を、引きなおしたところだし、そもそも、足場が組んであるので、台風になっても、雨は、吹き込んでこないだろう。

私は、今年は、休養を、勝手に決め込んでいた。というか、もう、引退だと、ホッと胸をなで下ろした。


ついこの間、家内と、ホールで、大規模修繕のスケジュールを見ていたら、家内が、ボソリと、つぶやいた。

ベランダも新しくなったことだし、改めて、綺麗さを保たなきゃね。

足場が外れるのは……。

9月か。

その頃に、ほどよい台風が、きてくれたら、仕事が出来るのにね。

コジくん。



……。


私は、このミッションは、過酷なので、数あるミッションの中でも、気乗りがしないうちの、筆頭である。


そして、家内に、言った。

ベランダを片付けるときに、デッキブラシ、廃棄してしまったよ。


すると、家内が、ニッコリと、笑って、言った。

じゃあ、良いのを、今度、買おう。


……。


台風は、災害である。冗談じゃなく、どこかで、大変なことが、いつも、起きる。そんなことに、日本中の人々が心を痛めるし、もう、きて欲しくないと、思っている。


私は、別の意味で、そう、思うのだ。

台風には、きて欲しくないと。


でも、もしも、良いデッキブラシを購入したら。

今度は、名前を、つけてあげることに、なるやも知れない。


夏も、もう、晩夏。

秋めいてきた。


【今日の登場人物】

庵忠名人は、言わずと知れた、note界の教養人である。お役立ち記事、気づきの記事、教養豊かな記事、自問の種になる記事。そういう記事を、いつも、書いていらっしゃる。清水師匠、ながた師範と庵忠名人のお三方を、私は、3賢人と呼ばせていただいている。

今回紹介した記事も、実は、note事務局の「ビジネスまとめ」に、掲載されたという。凄い方である。

庵忠名人は、単に教養豊かなだけではなく、優しく、そして、きちんと筋を通す方で、曲がったことが大嫌いなのである。ときに、報道番組などに対する厳しいご指摘をされているが、単に反対をしたり、感情的に攻撃したりすることなく、淡々と、理路整然と解説付きで、矛盾点を指摘されている。これがまた、実に、学び多き記事なのである。

もしも、ディベートや論文などの、論旨の通ったやりとりに興味がある方は、庵忠名人の記事を、通読されることをお勧めしたい。必ず、得るものがあるはずである。



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