ギザギザ
人は、歳をとってくると筋肉がどんどん弱くなり、意識して鍛えねば維持する事が出来なくなる。若い頃、そういう事実を祖父母や両親などを見ていて目の当たりにしていたのだが、その時は他人事だった。
ところが現在、自分自身がその歳になり、弱り、鈍くなってきているのを否が応でも認めざるを得なくなってきている。
缶のふた、瓶やペットボトルのキャップなどは、かなり開けるのに工夫を要するようになってきている。まして、長年使い続けてきた手足腰の傷みもあり、日に日に、普段出来ていたことが出来なくなってこようとしている。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
じゃあ、少し鍛えれば?
恐らく、そこにしか解は無いのだ。それはわかっている。だが。認めたくない気持ちと、億劫な気持ちがあいまって、運動、筋トレには、俄には舵を切れないでいる。
ついこの前だ。
納豆に付属のタレの袋を開けようとしたのだ。
普通の感覚で言うと、切り込みが入っているところから割くという昔ながらの意識があって。そのようにしようとして、綺麗に開けられるはずが、何度か試してみても、割けない。
トライしている間に、逆側に、「こちらから開けてください」なんて書いてあるのだ。
なんだか無駄な力を使い、損をした。そして、ちょっと、イライラした。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
これは、筋力とか、歳とか言う次元のものじゃなくて。単なる思い込み、勘違いの域だな。
袋と格闘して。ため息交じりにタレをかけている私に向かって、家内が一言。
あのぉ。コジくん。力は、マッサージのためにとっておくように、ね。
……。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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