願
ある日のこと。家内が家に帰宅するなり、私に言ってきたのだ。明日、リモートワークだよね。
なんのはなしですか。
家内が立て続けに話しまくる。
今日、宅急便を出したこと。地域限定の、スタンプカードをもらったこと。そして、景品の、宅急便トミカが欲しいのだ、と。
家内は、妙なものが好きである。決してミニカーを集めているわけではないのに、なぜか限定品のトミカは集めようとする。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
また、トミカ病だな。
翌日、リモートワークで家にいるあいだに、宅急便の集荷を依頼することに合意した。
必要なスタンプは5つ。まだ、ひとつしか押せていない。先は長い。
翌日、出勤している家内からラインが来て……。
致し方なく、宅急便の集荷を待っていると、一番の顔見知りの、N君が来た。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
チャーーーンスッ!
そして、事情をN君に話し、頼み込むと、コジさんのお願いだったら、お安い御用ですと、スタンプを押してくれた。
昼間のそんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
エージェントコジくんなら、お茶の子さいさいでしょ。
なんのはなしです可……。
ひとまず、マッサージに勤しもう。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
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