願

ある日のこと。家内が家に帰宅するなり、私に言ってきたのだ。明日、リモートワークだよね。

なんのはなしですか。

今日もノーマルな「か」

家内が立て続けに話しまくる。

今日、宅急便を出したこと。地域限定の、スタンプカードをもらったこと。そして、景品の、宅急便トミカが欲しいのだ、と。

家内は、妙なものが好きである。決してミニカーを集めているわけではないのに、なぜか限定品のトミカは集めようとする。

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

また、トミカ病だな。

翌日、リモートワークで家にいるあいだに、宅急便の集荷を依頼することに合意した。

必要なスタンプは5つ。まだ、ひとつしか押せていない。先は長い。

翌日、出勤している家内からラインが来て……。

え？そんな、強引なっ！

抵抗してみた

いや、主夫を目指しているわけではないが……

抵抗の連打をしてみた

な、なんのはなしです過っ！
過失の「過」

また、抵抗を試みる

そんな、無茶なっ！

マイクロテープは、あえなく消滅した。プシュ〜

致し方なく、宅急便の集荷を待っていると、一番の顔見知りの、N君が来た。

救いの神、N君!

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

チャーーーンスッ！

そして、事情をN君に話し、頼み込むと、コジさんのお願いだったら、お安い御用ですと、スタンプを押してくれた。

昼間のそんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。

エージェントコジくんなら、お茶の子さいさいでしょ。

なんのはなしです可……。

今回は、可能の「可」

ひとまず、マッサージに勤しもう。

マッサージをすると、家内は上機嫌である。


家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。

判子は、落ち着くねぇ

9/66