月
もう、かなり前のことになる。黒部ダムに行った。あの時、長男と家内と、3人で車で長野から入り、トロリーバスというか電気バスでトンネルを越え、ようやく辿り着いた。
初めての黒部ダムは、やはり、大きく壮観で。来て良かったと思った。
天気はそれほど良くなく、雨がパラつく感じだったが、激しく降ることも無く、傘をささなくともじっくりと見学が出来た。
私は、高所恐怖症で。高いところの階段の上り下りは、やはり怖くて、ちょっと足がすくんだ。
帰りに売店で、キーホルダーと、地元のビールを購入した。
黒部の月。これが、地ビールの名前である。
あれから2ケ月以上経って、月を眺めつつ飲んだビールの味は、ほんのり懐かしい思い出の味がした。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジは、センチメンタルだからな。
私の、ひとつの決まり文句に、「今宵の月に祈ります」というのがある。
実際は、すぐに沈んでしまう月、雨や曇りの日の、雲の向こうの月、新月など、見えないこともあるのだが、そんなときも、隠れた月に、祈るのである。
星も、月も、私には、祈るきっかけである。
もはや遠い夏の思い出の話をしようと家内を見ると、脚を指さして笑っていた。
ミッションの、サインだ。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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