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ホワイトシチュー

昨日の、ホワイトシチュー失敗から一週間経ち。冷凍たまねぎ丼も、かなり消費してきた。残り1/3となったところで、こう、思ったのだ。

やっぱり、ホワイトシチューを作ってみよう。

具が少なくなってきたんだから、きっと、出来るはずだ。

妙な自信があった。


初めての料理が、全うできなかったことを、どうしても取り戻して完結させたい。

そんな気持ちが、ふつふつとわき上がってきたのである。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

下町の、名も無き自称発明家のような執念だな。



そして、具が入った鍋を傍らに見つつ、ホワイトシチューのルーを取り出した。

出来る、出来る、きっと出来るっ!


グツグツと鍋を煮込み、とうとう仕上がってきたように見えたその時、玄関のチャイムが鳴った。


長女が帰宅してきた。


なんか、コジくん、良い匂いがしてんじゃん!


私は、生まれて初めての料理、完結編を、長女に差し出した。


ドーンッ!


長女は、ご丁寧に、おかわりまでしてくれた。


感想を聞くと、こう、応えた。


美味しかったよ。


私も、食べてみた。だが。家内の味には、到底追い付かなかった。


だが、長女は、美味しい、美味しいを繰り返した。壊れたレコードのように。


空腹は、最高のコック。


そんなことわざを、ふと思い出した。



なんのはなしですか。



そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。


先日から家内は、あるプロジェクトで都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。






昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。


■追記■62日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。

ヤスさんのキャブション、あと5日

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