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残念なお知らせ

家内は、私が嘆くようなことを伝える前に、この言葉を使う。

コジくん、残念なお知らせなんだけれどさあ。

この言葉を聞くと、とりあえず、こう、こたえる。

それは、聞きたくない。


そして、しばらく忘れていると、また、言い出す。

コジくん、残念なお知らせなんだけれどさあ。

あるいは、自分に少しでも非があるように感じているときは、こう、付け加える。


コジくん、絶対に怒らないって約束するならば、教えてあげる。その、残念なことを。


家内は、ズルい。自分に非がありそうなことも、こういう話し方で、だんだん、非を、人に寄せていき、最後は、私には非が無いという言い方をする。


心の中の、リトルkojuroが、つぶやいた。

いわゆる、タセキング(注1)、だね。


観念して、話を聞くと。なんと、トイレの便座の付け根が、壊れたという。

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家内はすかさず、メーカーに電話をかけてやりとりした。

掃除をしただけで、壊れるものなのかを問うと、一度の衝撃で壊れたりすることはなくて。少しずつヒビが入り、たまたま、お掃除の時に壊れたのだと思うと、電話口のオペレーターに言われたと言うのである。

そして、翌週の火曜日に、交換に来るという。



たまたま、その日は、久しぶりのテレワークで在宅勤務だった。

交換作業が終わり、作業員の方と、いろいろと会話した。

私は、なるべく、こういう作業員の方とは、会話をする。そして、何か、今後のためになるヒントをもらおうと思うのである。

そして、なかなか、ためになる情報を得た。

●耐用年数、長くて10年。生産終了から部品の取り置きも、最長10年。その時点で、リニューアルをしたほうが良い。
●洗剤は、あまり使わない方が良い。洗剤が溜まったり拭き取れないまま付着していると、プラスティックは脆化する可能性がある。極論、水拭きが一番。拭くとしても、強力洗剤は使わず、クイックルワイパーのようなものを使うのがベター。
●モーターは、右側のみに入っているので、負荷がかかりやすい。
 *左側は、コードが入っている。
●便座を手で押し下げるのも良くない。
●便座が上がっている時に、向こうに押すのも良くない。
●便座やフタは、基本的には、センサーに任せるか、ボタン操作するのが、根元に負荷がかからず、良い。

そして今回、便座ごとの交換となった。新しい便座のメリットとデメリットについても説明を受けた。


●表面が光沢のある、綺麗な素材になっている。
●メリットは、見た目が綺麗で、柔らかい素材で、肌に馴染む。
●デメリットは、柔らかい素材なので、傷つきやすい。トイレットペーパーは固いので、柔らかい、これも、市販の便座クリーナーで、軽く拭く程度におさめるのが良い。

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さらに、家内が、便座の下の部分の、奥の方の掃除の仕方について、質問した。つまり、隙間が汚くなるときがあるので、その方法について。それには、こう、こたえてくれた。

●便座奥の隙間掃除は、レバーを引いて上げる
 *その状態で座ると割れるので注意
●レバーを収めるときも、レバーを一度引いてから収める
●きちんと収まったことを確認してから、通常の使用を始める。

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こういう専門家に聞くと、知識が深まる。なぜ、そうなのかという理由まで知ったうえでの対応ができる。つまり、納得尽なっとくづくで、行動できる。

家内を呼んで、一緒に聞いた。頷きながら。

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心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

でも、掃除の実行は、コジが、主体だよな。


あ、そうだった。


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この時、妙に、修理代の請求書の金額が、重く感じた。



(注1)タセキングとは、なんでも他責にする人のことである。私が勝手に作った、造語である。

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