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綴る日記 弐拾 「ありがとう」

「これまであまり『ありがとう』を人に言えなかった。その習慣がなかったから。特に一番感謝を伝えなければいけない相手、両親に面と向かって感謝を伝えるのにはかなりのハードルがあった。しかし、これをポジティブに捉える。これまでここぞという時のために『ありがとう』の威力を上げてきた、そう考えると自分の『ありがとう』には、計り知れないほどの重みがあると思う。この『ありがとう』をいつ言ってやろうか。成人式か、結婚式か、楽しみである。だが親がいつ死ぬかは分からない。子の心親知らずである。言える時に言っておくのが吉なんだろうなと考え込む今日この頃である。」

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