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10/23【雑感】バリュー株の逆襲開始 ~資金の流れを見極めて~

最近繰り返し記載してきたように、バリュー株のターンが確実に近づいてきているようです。個人投資家がマザーズに夢中になっている間に、仕掛ける思惑のある連中は既にバリュー株に仕掛けをしているのでしょう。

先日の三菱UFJ銀行系アユタヤ銀行が高収益化したニュースに加え、国内証券部門が回復基調のニュースです。ポイントは、コストダウンが上手くいった、という点です。

相場サイクル論の様に、企業にもサイクル論が当てはまります。利益がドン底(赤字)の時期は、企業はコストダウンに努めますから、僅かながら利益が出るようになります(もしくは減益の程度を小さく出来ます)。しばらく我慢してるうちに良い風が吹くと、売り上げが伸び、コストダウン効果と合わせて一気に利益が増加します。「再成長期」とでも言うべきでしょうか。

こうして復活すれば、新しい事業を手がけたり新商品を開発出来る良い状況が続きますが、今度はその過程で無駄なコストが多くなってきます。それでも売り上げ(利益)が伸びている間は良いのですが、伸び悩むとコストの増加が重しになり、業績は再び下降に転じます。

この様に、企業の業績にもサイクルがあるのです。相場全体のサイクルと企業のサイクルが良いところで噛み合うと、株価もかなり高く飛ぶのでしょう。つまり、企業のサイクル的に成長期だとしても、全体のサイクルが良くないと大きく伸び悩むこともあります。本当に大きく株価が伸びる企業は、時代を味方につけているパターンが多いです。一時期のソフトバンクなどが典型でしょう。

今週のマザーズ総崩れは、多くの素人を恐怖に陥れたはずです。大統領選が近く、様子見の投資家が増えたため、新たに積極的に上値を買う投資家が出てこないからです。

しかし日経平均はどうでしょう?プラス引けですよ。金融や鉄鋼、化学など、地味な分野に買いが入ってきています。これはマザーズを利確した資金と見て間違いないでしょう。そして輸送機器、つまり自動車関連もこれ以上の安値は無いでしょう。

昨日逆行高を演じたこの銘柄は、ニッチな自動車部品メーカーです。予想外に早く需要が回復し、減益が縮小しました。三菱UFJ銀行と同様、固定費削減などで凌ぐ我慢の時期が続きましたが、ここから利益が反転すれば、回復速度は上がるのです。

三菱UFJ銀行でもイーグル工業でも観察対象は何でも構いませんが、この様なニュースの傾向から大きな資金の流れがどこに向かうかを考えることが大切です。全体の流れが見えていれば、このタイミングで下げたマザーズを見て右往左往することはないのです。

大統領選を終えて再度マザーズに資金が戻るのか、一気にバリューに資金が流れ、安値放置されていた株価が修正されるのかはまだわかりません。しかし、いずれにせよどちらかに資金は入ってきますから、それを見極めてからでも動くのは遅くはないと思います。

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