3/7【雑感】株安はいつ収まるのか?

普段、経済と株価について詳しく知りたい人や学びたい人にはその都度レクチャーをしています。先程、教えている一人からメッセージで頂いた質問をご紹介します。

もし、コロナ問題に収束の兆しが見えれば下降トレンドは止まりそう?
それとも、コロナ問題の経済への影響がしばらくは続くから、それに伴って下降トレンドは継続する?

という内容です。どのタイミングで株価が落ち着くのか、専門家の予想も難しいところですね。
私見ですが、下降トレンドが起きてる理由はコロナ感染拡大による不透明感であり、不透明感の中身は先々の経済の落ち込みに対する不安なので、コロナ問題が収束すれば落ち着くと思います。
厳密には、収束まで行かなくても、感染拡大が頭打ちすれば今の様なパニックは小さくなっていくでしょう。

最初は日本で増えた、と思ったら今度はEU、アメリカ、という流れで、ちょっとずつ時期をずらしながらダラダラ感染が収まらないのがパニックに拍車をかけています。

しかし、アメリカやEUで増えだしたということは、もはや世界中で蔓延してきた、ということです。宇宙まで広がるわけではないので、感染拡大の頭打ちはもう少しでしょう…。
ホントはそこまで波及しないシナリオが一番良かったに決まっていますが、良くも悪くも頭打ちの時はやって来ます。

つまり皮肉なことに、株価に織り込める悪材料がもうすぐ無くなるから、嫌でも織り込みは完了するのでしょう。

これ以上感染が広がる地域がないから、下がり止まるのです。

政策もいろいろ追加で出されていますから、今週半ばくらいまでがピークと思います。

銘柄によっては高配当が株価値下げのブレーキになると思っていましたが、減配まで織り込んできているように見えますね。

だから日頃からオススメしているのですが、時価総額と利益余剰金を比較してみることをオススメします。時価総額の2倍以上利益余剰金を積み立てているところはなかなか減配出来ないでしょう。そもそもそこまで積み立てないで早くから設備投資や自社株買いにでも回せ、という話ですが…。もちろん、利益余剰金が多くても有利子負債が多いところは注意ですよ。

話が逸れました。指数で言えば、イタリアなどの中進国未満の国は世界経済への影響力がまだ小さいので、極端な話、イタリアでコロナで1000人死ぬよりもアメリカで10人死ぬ方が経済指数へのインパクトは大きいかもしれません(感染者1000人は更に感染者を増やすリスクを持ちますが、経済大国が与えるインパクトを説明する例え話です)。

また、景気指数にはいろいろなものがありますが、数字に現れてくるのが早いものと遅いものがあるので、日頃から調べながら利用しましょう。意外と評論家の中にも、その点を理解せずに解説している人が多いのです。

感染者拡大の懸念による下げが収まっても、オリンピック開催の可否という懸念材料もありますから、これもマークしなければなりません。月曜からの相場で、オリンピック中止も株価に折込みにいくようであれば・・・厳しい状況は続きます。

あまり止血が遅すぎると、取り返しのつかないことになります。というか、もうギリギリのラインに到達しています。早くしないと本当に・・・

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