GitHubのコミット数より、顧客満足度で勝負しろ
エンジニアの皆さん、最近のプロジェクトはどうだった?
「順調だよ。毎日コミットしてるし、Pull Requestもたくさん出してる」
そう答える人が多いんじゃないだろうか。確かに、それも大切だ。でも、ちょっと待ってほしい。
本当にそれで「順調」と言えるのか?
先日、あるスタートアップの CTOと話す機会があった。
「うちのエンジニアは優秀だ。GitHubのコミット数もそれなり。でも、なぜか顧客の離脱率が高い。何が問題なんだろう?」
この話を聞いて、はっとした。
自分自身の過去の経験を振り返ってみると、コミット数が多いプロジェクトが必ずしも成功しているわけじゃない。むしろ、コミット数は少なくても、顧客満足度が高いプロジェクトの方が長期的に成功している。
例えば、過去のあるプロジェクトでこんなことがあった。
新人エンジニアのAさんは、毎日深夜までコードを書いていた。GitHubのコントリビューション(草)は真っ緑だ。一方、ベテランのBさんは、コミット数こそ少ないものの、顧客とのミーティングに多くの時間を割いていた。
3ヶ月後、成果を比較してみた。
Aさんの担当機能は確かに多機能だったが、使いづらいという顧客からのフィードバックが相次いだ。対してBさんの担当部分は機能こそ少ないものの、顧客のコア課題を見事に解決。その結果、契約の継続と規模の拡大につながった。
この経験から、GitHubのコミット数やPull Request数ももちろん見る。でも、それ以上に注目するのは以下の点だ
顧客とのコミュニケーション頻度
顧客からのフィードバックに基づく改善実績
機能のリリース後の使用率と継続率
顧客からの評価やレビュー
問題解決にかかった時間
これらの指標を重視することで、エンジニアの意識も変わってきた。
「とにかくコードを書く」から「顧客の課題を解決する」へ。 「新機能を追加する」から「本当に必要な機能を見極める」「不必要な機能を削除する」へ。
結果、プロジェクトの成功率は確実に上がっている。
もちろん、技術力は大前提だ。GitHubでの活動も、それを示す良い指標の一つだ。
でも、それだけではないと考えている。
本当に価値あるエンジニアは、コードを書くスキルと同時に、以下のスキルも持っている
顧客の真のニーズを引き出す力
技術的な内容を非エンジニアにもわかりやすく説明する力
本当に必要な機能を見極める力
チームメンバーや顧客と円滑にコミュニケーションを取る力
これらのスキルは、GitHubのコミット数では測れない。でも、長期的に見れば、これらのスキルこそが本質的な価値なのではないかと。
顧客との会話の機会を増やす
コードを書く前に、そのコードが解決する課題を明確にする
リリース後の使用状況を追跡し、改善点を見つける
チームメンバーとの対話を大切にし、お互いの強みを活かす
技術書だけでなく、ビジネス書も読んでみる
これらの行動は、直接的にはGitHubのアクティビティには現れない。でも、確実に人材価値を高め、それらは必ず顧客満足度という形で結果に現れる。
GitHubのコミット数より、顧客満足度で勝負しよう。
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