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デジタルリニアステレオレコーダーPCM-D100

より原音に近い自然な音場感を再現するDSD録音に対応し、臨場感や空気感までを忠実に記録するポータブルデジタルリニアステレオレコーダーPCM-D100です。

PCM-D100とは?

これは、先端に付いた2つのコンデンサーマイクで拾った音を、その場の空気感までも忠実にステレオでデジタル録音するための機械です。44.1kHz〜192kHz、16bit〜24bitまでのPCM録音(WAV)と、2.8MHzのDSD録音に対応しており、この種のコンパクトデジタルレコーダーとしては定価9万5千円とKORGのMR-2と並び最も高額な部類に入ります。平成28年5月26日現在での「価格.com」さんの最低価格ではSONYのPCM-D100は¥82,240で、KORGのMR-2は¥88,790で、SONYの方が若干安いです。

PCM-D100を購入したいきさつ

自分はアナログレコードプレーヤー(DENON DP-500M)を所有していて、針が付いたカートリッジを付属のMMカートリッジでは明らかに音が良くないので、わざわざ高級MCカートリッジのPhasemation PP-300に変更し、英国iFi社製 真空管アンプRetro Stereo 50で再生させるというなかなかマニアなことをやっております😅。

ちなみに、MCカートリッジ・Phasemation PP-300は、アナログレコードプレーヤーDENON DP-500M価格のおよそ倍くらいするという、とんでもないカートリッジでございます😅。価格がPhasemation PP-300の約1/3のDENONのMCカートリッジであるDL-103Rも所有していますが、これでも十分綺麗な音を出しますので、コストパフォーマンスを考えると、個人的にはDENON・DL-103Rで十分なのかな、と思います。よくオーディオはコストを3倍かけたから3倍良い音がするわけではないと言われるのと同じことです。Phasemation PP-300は大変綺麗な音を出してくれるお気に入りのMCカートリッジですが、ひょっとして、Phasemation PP-300の真価を発揮するには、もっと良いオーディオシステムが必要なのかも知れませんね。

話が逸れましたが、やはり通勤中や出先でもアナログレコードの音を聴きたいと思うのが人情でございまして、ほぼアナログの音をそのままDSD記録出来る画期的なポータブルデジタルリニアレコーダーPCM-D100を購入したと言う訳です。

具体的には、PCM-D100のLINE入力を利用して、3.5mmステレオミニ・オス-3.5mmステレオミニ・オスのケーブル(audioquest Golden Gate 3.5mm to 3.5mm ステレオミニプラグ)を利用して、真空管アンプRetro Stereo 50のヘッドフォン出力を利用して録音します。実はRetro Stereo 50はLINE出力端子がないので、こうするしかなかったのですが、Retro Stereo 50のメインボリュームをだいたい10時くらいの位置で固定して、PCM-D100のLINE入力ボリュームをMAXの10にして、PCM-D100のピークメーターがOVERにならないようにRetro Stereo 50のメインボリュームを微調節すれば、全く問題なく録音できます✨。

肝心の音質は?

PCM-D100はDSDのフォーマットでは2.8MHzの周波数でしか録音できませんが、それでも十分素晴らしい音質です!。なお、アナログレコードからの録音はDSD一択でそれ以外はあり得ません。PCMでは192kHz-24bit程度ではデジタル臭さは取れません(一回試しでPCM192kHz-24bitで録音しましたが、DSD録音と差があったので以降PCMは最初から無いものとして扱ってます 笑)。本当はDSD・5.6MHz録音できればもっと良かったのですが、無いものねだりをしても仕方ないので😅

実は、PCM-D100は再生部分にもかなり力を入れており、DSD、リニアPCMそれぞれ専用のA/Dコンバーターを搭載、DSDとリニアPCMを兼用せずにそれぞれのモード専用として使用し、DSDとリニアPCMそれぞれに特化した性能を発揮させるとか、32bit対応のD/Aコンバーターを採用し、24bitの音源に対しても余裕をもってより正確な再生を実現しているとか、

D/Aコンバーター用ローパスフィルターのオペアンプ電源の平滑コンデンサーに、超低ESRの導電性高分子コンデンサーを採用し、電源変動を極小化しデジタル回路からオペアンプ電源へのノイズ混入を防止させるとか、

ヘッドホンアンプに電源を供給する電源回路に大容量0.33F(330000μF)の超低インピーダンス電気2重層平滑コンデンサーを採用し、安定した電源供給により、高音質な音をより正確に再現させるとか、ほとんど、そこまでするか!というくらいの録音系はもちろんのこと、再生系の力の入れようで、多分KORGさんには申し訳ないですが、やや価格の高い先発のKORGのMR-2はちょっとSONYのPCM-D100には太刀打ちできないんではないか...と思われます...。なお、ヘッダー画像と上記の写真2枚はSONYのPCM-D100の公式ページ( http://www.sony.jp/ic-recorder/products/PCM-D100/feature_1.html )からです。

普段はPCM-D100を持ち歩いているのか?

いえいえ、マイク録音が許可された野外フリーライブとか、個人的な家庭での家族のピアノ演奏の録音以外では持ち歩くことはありません。PCM-D100で録音したDSDファイルはPCに取り込んで、名前などを編集してONKYOのデジタルポータブルオーディオプレイヤー・DP-X1に送り込んで、普通のDSD音楽ファイルとして、SONYのDAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ・PHA-3でDSDダイレクト再生しています。SONYのバランス対応ヘッドフォン・MDR-Z7でバランス接続用のKIMBER KABLEで聴いていますので、自宅の真空管アンプRetro Stereo 50でアナログレコードを聴くときとほとんど変わらないくらいの超高音質再生を楽しめています😊✨

その他、録音時間や可搬性、録音に関してなど...

なお、内蔵フラッシュメモリの容量と可搬性ですが、内蔵の32GBのフラッシュメモリにDSDフォーマットで10時間分くらい録音できますので、十分な容量です。外付けSDカードで容量は外付け256GB+内蔵32GBくらいまでは増やすことはできます。ただ、重量は約395gで、寸法は72.0×156.8×32.7mmで持ち歩けない大きさと重さではありません。

風切音などを低減する「ウインドスクリーン」(通称モコモコ 笑)も付いてきますし、

本体をモコモコ毎収納可能な専用キャリングケースも付いてきます。三脚用のねじ込み穴も付いているので、その気になれば三脚を立てて本格的に野外録音も可能です。マイクはクロス位置(90度)から120度のワイド位置に変えられますので、広大な野外ライブなら120度の広角で、小さい野外ライブならクロス位置で、と変えられます。

PCM-D100はかなり優れた製品!

このPCM-D100はかなり優れものです。あまり知られていませんが、SONYさん、大変素晴らしいデジタルオーディオ製品群を開発しておいでです。デジタルオーディオプレーヤーやポータブルヘッドフォンアンプやデジタルリニアレコーダーやらそんなに一杯揃えられないよ~😓という向きもあろうかと思います。それなら、PCM-D100だけ購入というのも多いにアリ!だと思います。ただ、画面は今時ないような白黒のLCD画面で、デジタル録音とモニター再生に特化した無骨系ですが、それがまた良かったりします😊✨。再生機として使う場合も、再生対応ファイルフォーマットはDSD 2.8MHz、リニアPCM(WAV) 192/176.4kHz 24bit、96/88.2/48/44.1kHz 24/16bit、22.05kHz 16bit、FLAC(192/176.4/96/88.2/48/44.1kHz 24/16bit 22.05kHz 16bit)、MP3(対応ビットレート:32-320kbps、VBR対応)、WMA(対応ビットレート:32-192kbps、VBR対応)、AAC(対応ビットレート:16-320kbps、VBR対応)と結構幅広く対応しているので、再生にそんなには困らないと思います。ただ画面は白黒でカバーアートも表示されず、ファイル名しか表示されませんから、本当に愛想はないですよ(笑)。

ただし、可愛い女の子がポケットやバッグからやおらPCM-D100を取り出して音楽を聴きだしたら、ちょっと引きますが...(笑)

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