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大河ドラマ・真田丸第13話について

いよいよ徳川と真田が信州上田城(旧 虚空蔵山城)で激突します。通常であれば、上田城に籠もって籠城が順当なのですが、小牧・長久手の戦いで豊臣方に勝った勢いに乗っている徳川勢は力押しで攻めてくると踏んだ真田昌幸は、鳥井元忠率いる徳川勢兵7,000とまともに戦っては勝ち目がないので、策を弄します。

まずは、真田信繁が徳川本隊を挑発して、城下町まで引き入れます。力押しで勝てると思い込んでいる徳川勢は挑発に乗ってそのまま雪崩を打つように上田城城下町になだれ込みます^^;。

ただ、城下町は何重にも柵を立てて簡単に通れないようにしたばかりか、石つぶてを投げられるは、熱湯をかけられるは、空き家から障子越しに竹槍で突き刺されるは、巻き菱をまかれるはで全く散々でしたが、やっとのことでたどり着いた大手門の奥の二の丸は迷路のようになっていて、ここでも徳川勢は翻弄されます^^;;。

もはや「お約束」と言ってもいいような、落とし穴攻撃もありました^^;;

これって何かに似ているな....?

そう、「風雲たけし城です」^^;;。(画像は TBSチャンネル http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/v0001/ より)。「風雲たけし城」ならぬ、「風雲上田城」ですな^^;;;;。

以下は、最後の方、少々しんどい画像も出てきますので、もし、戦争物があまりお好きでない方は、ここで閲覧をお止めになることをおすすめ致します(そんなにキツイ画像は出てきませんが)。


そうこうしている内に、背後から別働隊の真田信幸も迫ってきており、徳川勢は完全に行き場を失います。

そこに、満を持して真田昌幸が登場、鉄砲を正面と両側面から打ちかけ、鉄砲が撃てない間は弓矢を浴びせかけます。

銃眼から覗く鉄砲が恐ろしい^^;;;

とどめがこれで、上流の川の堰を切って水攻めです^^;;;(そこまでするか...汗)

鳥井元忠と大久保忠世は命からがら逃げ果せましたが、城に残された兵達はほぼ全滅に近い打撃を受けました(汗)

城の本丸の梅もきりも、これは「もう戦なんてものじゃないわね...」と...。全くその通りです(汗)。しかし、こうしなければ、真田が同じ目に合うのです...。戦国の世は負けは死を意味します。

実は、これに近い仕打ちを日本はおよそ320年後にロシアから受けることになります。

そう、あの日露戦争の旅順攻略作戦です。画像はドラマ「坂の上の雲」からです。

この旅順要塞も幾十にも張り巡らされた鉄条網、落とし穴ではなく地雷、無数の銃眼を持つ防御用に銃眼を備えた胸墻(きょうしょう)と、各部と連携したトーチカや堡塁、そして、堡塁は落とし穴どころではない深い壕を持ち、側防窖室(そくぼうこうしつ)からは、上記マキシム機関銃で壕に進入してきた日本兵を片っ端から掃射、日本軍は1回目の総攻撃で戦死5,017名、負傷10,843名という大損害を受けたのでした。

上がカポニエールと呼ばれるロシア陸軍独特の側防窖室を持つ落とし穴です(画像は映画「二百三高地」より)。こうなるともう戦どころではなく、一方的な虐殺です。歴史は繰り返すといいますが、戦争とはつまり、こういうものであるということです。

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