真田丸第21話について
真田丸第21話です。真田信幸が本多平八郎忠勝の娘で新妻である稲の対応に苦慮して高梨内記に相談していた所に、
河原綱家「失礼つかまつる...本多平八郎様がお見えです」
真田信幸「なにっ!?? 何しに?」
河原綱家「奥方様のお見舞いと...」
真田信幸「先日やってきて帰ったばかりではないか...!!」
高梨内記「わずか数日で上田と駿府の間を往復...只者ではありませぬな...」
真田信幸「することがないのであろうか!!(゚Д゚)」
このくだりはウケました...!!(笑)。大泉洋と鈴井貴之がメインで出演している北海道テレビ放送制作のローカルバラエティ深夜番組「水曜どうでしょう」を彷彿とさせます(笑)
一方、何回も北条に上洛を促す手紙を秀吉は送っていましたが、全て無視され、秀吉は苛立ちを募らせていました。また、石田三成は天下統一が成った後は、明国攻めの段取りも考えねばならず、戦力は極力温存したいため、無駄な戦は極力避けたいと考えていました。
徳川家康は北条に赴き、このままでは戦になり、どちらが勝つにしても、豊臣方・北条方、双方に相当なダメージが予想され、国も荒れ得策ではないこと、秀吉に下るのではく、一時的に頭を下げるだけだと(心の中で舌出しといたらええねん)と説得、北条氏政もしぶしぶ納得、ただ、沼田城だけは北条方のものでありここは断固譲れないので、この件を認めてもらえるならば上洛しても良いと北条氏政は秀吉に返事しました(どんだけ北条強気やねん...😅)。
しかし、黙っていないのは真田昌幸です。もともと実力で確保した沼田城、欲しいなら実力で奪って見よ!とこちらも全く強気です😅
このままでは、また北条と真田が一戦交えるということに成りかねず、惣無事令を出した秀吉の面目も丸つぶれです。しかし、ここで、大谷吉継が妙案を出します。
大谷吉継「いっそ、こういうのはどうだ。北条殿と真田殿を引き合わせ、殿下の御前でとことん談判をさせるのだ」
大谷吉継「戦ではない。話し合いで落着させる。その上で、本来沼田を治めるべきは、北条か、真田か、殿下がはっきり白黒お付けになるというのは...?」
これは妙案です!。これなら無駄に戦をせずに済み、秀吉の威光も高まり、懸案であった北条の上洛を成功させ、信濃のバルカン半島である「沼田問題」を決着でき、一石四鳥です!
これには秀吉も大変乗り気で、早速北条、真田、中立代表で沼田をめぐる争いにも通じている徳川に使者を送りました。が...。
北条氏康「(秀吉は)真田昌幸と直に話せと言うてきた...。秀吉の言いなりにはならん...わしが京に上るのは、あくまで沼田を取り戻してからじゃ...順序が逆よ!」
気位が高い北条氏政は百姓出身で元足軽だったような秀吉の言いなりになりたくないということもありますが、北条家から見れば吹けば飛ぶような真田と何故対等に話し合わねばならん...!(怒)というのがあったんでしょう。結局、北条氏政は行かず、では氏直?と思いきや、行って首でもはねられたら何とする(んなわけないでしょう...😅)とか気の小さいことを氏直は言うので、結局北条家の官房長官的な板部岡江雪斎が出席することになり、そうなると真田も当主・真田昌幸が出ていくのは、何かちょっと違うだろう...ということで、真田信繁が、徳川家からは徳川家重臣・本多正信が出席することとなりました。
秀吉が来るまでの間、信繁は一旦中座します。向かった先の物置の部屋には...
なんと、真田昌幸がいました!
信繁「父上、ここに隠れているくらいなら、一緒に向こうに参りませぬか...?」というか、どうやって聚楽第に真田昌幸が潜り込めたのか謎ですが...😅
昌幸「わしは出て行かん。決めた...。お前がやるんじゃぁ...」「自分が出るのが嫌で言っているのではないぞ...?」
昌幸「お前は上方に来て一段と成長した。いつまでも親を頼るな。」
真田昌幸の親心もありますが、真田昌幸は自分よりも高い真田信繁の弁舌の能力(今で言えばプレゼンテーション能力)の高さを評価していたのでしょうね😉。もう権謀術数や力尽くで領地を奪ったり守ったりする時代ではなく、自らの正当性を皆に広く納得させる能力が必要だ、と真田昌幸も感じていたのでしょう。今にでも通じる話です。
昌幸「わしがここに居ること、誰にも言うな」
信繁「言いませぬ」
昌幸「徳川を味方につけるのじゃぁ。徳川がどっちに付くかで勝負は決まる」
黙って頷く信繁。
昌幸「源二郎、決して沼田を北条に渡すなぁ...!」
信繁「かしこまりました」
昌幸「これは戦じゃぁ...!」
どんっ!
ごほっ!...むせる信繁!(笑)
沼田城自体は上野の崖の上に立つ小さな城に過ぎませんが、北条・真田が係争の地「沼田」は河岸段丘によって囲まれた要害の地にして、関東と越後、関東と信濃を結ぶ交通の要衝で、軍事上の重要戦略拠点でした。後に問題となる名胡桃城はその対岸あります。
その沼田の小城をめぐり、真田と、北条と徳川、そして豊臣の威信をかけた戦いが、今、まさに始まろうとしていました...。
次週お楽しみに!
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