見出し画像

『地球の限界:“私たちの地球”の科学』地球を安定させるための9つの警鐘

【はじめに】

はじめまして、Nannyと申します。

このブログでは持続可能な社会形成を目的とし、「映画」「コスメ・デイリープロダクト」「フード」について発信していきます。

今回は、Netflixオリジナルドキュメンタリー『地球の限界:“私たちの地球”の科学』が警鐘を鳴らす9つの分野を紹介します。そして、地球が限界を迎えないために私たちに出来ることをお伝えしていきます。


【9つの分野】

『地球の限界: “私たちの地球”の科学』では、地球を安定させるために必要不可欠な要素を9つの分野(気候、大地、生物の多様性、淡水、栄養素、海洋酸性化、汚染物質、エアロゾル、オゾン層)に分類しています。今回は特に深く述べられていた4つの分野(気候、大地、生物の多様性、栄養素)についてお話ししていきます。


【気候】

地球は1万年前から気温が安定し、平均気温が±1度にとどまっています。この時代を地質学的に「完新世」と呼びます。気温と共に海面安定し、文明が発達してきました。そして現在の都市が在るのです。

巨大な氷の大陸グリーンランドでは、温暖化の影響で毎秒1万立方メートルの氷がとけています。グリーンランドの氷が全てとけると、世界の海面が7メートルも上昇します。

それはつまり、私たちが生活を営む都市が海洋に飲まれることを意味します。今まで築いてきた文明が崩壊し私たちの住処も徐々に追われることになります。


【大地】

50年前のアマゾンは人間の手が入っていない状態でした。しかし、牧畜や大豆栽培のためアマゾンが大きく切り開かれるようになりました。

一般的にアマゾンの乾季は3ヶ月です。しかし開発が進み、雨を降らせる力が弱まると乾季が4ヶ月を超えるようになります。乾季が4ヶ月を超すと、森林は枯れ果てサバンナ化し枯れてしまいます。緑と湿潤な気候を失うと大量の二酸化炭素が放出され、悪循環が始まるのです。

この状態を放っておくと、今まで地球の味方だったアマゾンを敵に変えてしまうことになるのです。


【生物の多様性】

世界の動植物は800万種とされていましたが、このうち100万種が絶滅の危機にあり、約50年間で野生生物の個体数は68%も減少しました。

世界中の農作物の70%が受粉を昆虫に頼っていますが、大規模な単一栽培によって自然のサイクルが破壊されるため昆虫の数は激減します。農作物を栽培することによって、栽培するのに不可欠な昆虫を排除しています。

一旦、同一作物を大量に生産でき人間にとって好都合のように思います。しかし、エコシステムが破壊されたことで地球が自力で回復する力さえも奪ってしまったのです。

このように、短期的な利益を追い求めた結果、地球の限界を早めることになっていたのです。


【栄養素】

人類は科学的な方法で農作物の肥料を作成し、効率よく食糧生産数を増加させてきました。しかし、必要以上の肥料は川に流れ栄養過多となります。この現象を富栄養化と呼びます。

富栄養化により、水中では藻が繁殖し強い悪臭を放ちます。腐敗していく中、分解するのに酸素が使われます。水中の酸素が減少することで水中生物が死滅し水質汚染に繋がります。

当事者だけの利益を追求するのではなく、影響を受ける他者への配慮も持続可能な地球を紡いでいくのに重要です。


【私たちに出来ること】

本作で推奨されていた行動は主に「植樹」「菜食主義」「循環型のものづくり」の3つでした。

植樹…二酸化炭素を吸収するため温暖化を抑制します。また木の生えた畑は栄養豊富な土壌となるためエコシステムの回復を見込めます。

循環型のものづくり…現代のものづくりは捨てられることを前提に作られています。しかし、当初から循環型の商品づくりをすることでゴミの排出を大きく減らすことができます。

菜食主義…菜食にシフトすることで「土壌の改善」「水質の改善」「二酸化炭素の抑制」など多くの分野で改善を見込めるとされています。

食事は誰もが毎日関わるものなので取り組みやすいと言われがちですが、今まで当たり前にしてきた選択を変更するというのは簡単なことではありません。「何のために菜食をするのか」という動機を自身の中で見つけ、無理のない範囲で心がけることから始めてみるのはどうでしょうか?

これらは改善策のほんの一部にしか過ぎません。一番の改善策は、一人でも多くの方が地球を存続させるための方法を考え、それを行動に移すことだと思います。

最後まで読んでくださり誠にありがとうございます。

気になった方はぜひ、『地球の限界:“私たちの地球”の科学』を観てみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?