最近の不登校の原因は?
現役の小学校の先生で、不登校の子の通うフリースクールを運営している
ひかる先生です。
ここ数年、不登校の子の人数が毎年のように過去最高を更新しています。
8年前に正規の学校の先生になってから、今でも現役の学校の先生をしていますが、子どもたちの生きている世界が大きく変化しているように感じます。特に、新型コロナ後は、学校にマスクでことが義務付けられたり、楽しみにしていた行事がなくなったりと学校も大きく変化してきました。
そう言った社会の変化が子どもたちの学校に行く、行かないといった選択に大きく影響しています。
以下で、どうして不登校の子が増えてきたのか、言葉にしてみる。
私が学生時代にあった不登校の原因は、
①友達にいじめられたから
②学校の勉強がわからないから
③学校がつまらないから
と言ったことが多かった。みなさんも学生時代はこう言ったことで学校をたくさん休んでしまう友達がいたのではないでしょうか。
では、ここ最近の不登校の子たちの欠席の原因としては、どんなものでしょうか。
コロナが始まった頃
・コロナに感染するのが怖いから
現在は、あまりいなくなった。けれど、コロナの感染を恐れて学校を欠席する子もたくさんいました。オンライン授業等も盛んに行われました。
コロナが少し明けた頃
・コロナ禍で家にいることを強制されたために、家にいることが多くなり、家以外の居場所が落ち着かない子。中でも、マスクを外して人前に出ることができない子もこの頃に多かった。
現在
・コロナ禍でYouTubeやゲームに依存してしまい、それ以外の刺激では物足りなくなり、家にこもってYouTube・ゲームし放題になっている子。
これは、最近めっちゃ多い気がします。
YouTube、ゲーム、娯楽などのクオリティが上がってきて、子どもたちに取って、主体的に動かなくても与えてくれるような社会になり、自分から情報を掴みに行ったり、自分から何かをするということをしないのが当たり前。
もちろん、違う見立てや原因は個人によるものが多いことは間違いない。
ただ、私の肌感覚ではあるが、一定の傾向はあるように感じる。
では、これからどんな子が不登校になってしまうのかの予測とこれに対して大人や社会、先生や学校ができることを考えていきたい。
現在のところで、述べたように今、子どもたちは毎日YouTubeやゲームをする生活が当たり前。それが悪いというよりかは、インプットが過多になっていることとリセットできることのが問題だと思う。
インプット過多
次から次へと情報を浴びて、それを思考停止で受け流す。人から与えてもらって当たり前。自分で何も考えずに与えられたものを見る、聞く、終わり。というのがもったいなく、それを行動に写してみたり、一度立ち止まって考えることができないと、無気力で受け身になっていく。
これが、学校にいったら、授業は自分が知識を掴んだり、自分の頭でよく考えて理解していくものなのに、
「先生が教えてくれないから」や「授業がつまらないから」となってしまう。
最近の学校の先生は教えてくれる人というよりかは、自ら気付けるような工夫をしてくれる人といったイメージが近い。
そこらへんでのミスマッチは起きているように感じる。
いつでもリセットできる
ゲームは、いつでも都合が悪くなったら、リセットすることができる。YouTubeもつまらなくなったら、消すことができる。
一方で、学校の授業はつまらなくなったら、退出することができなかったり、自分の思うようにできなくても、向き合って粘り強く考えなければいけないけど、普段から、いつでもリセットする癖がついているから直すのが難しい。
最近の学校では、1問できなかっただけでやる気の無くなる子もいます。
失敗は成功のもとと言ったマインドセットが入っておらず、1問間違えたら勉強がつまらない。勉強がつまらないから学校がつまらない。となってしまう悪循環をとめるには、リセットできる癖を無くしていく必要があると思う。
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