円滑なコミュニケーションにはまず観察!_NVC論_vol.2
前回に引き継き、NVCに関するまとめです。
NVCって?→ Nonviolent Communication
NVCの基本
① 観察
② 感情
③ 必要としていること
④ 要求
今回は①の「観察」について見ていく。
何の観察か?
これは「相手の行動」とか「出来事や状況」の観察である。
NVCにはこの観察が欠かせない。
多くの人は、人がしていることをシンプルに述べることができていない。シンプルとは、観察したことをありのままに述べることだ。
ありのままとは、発する言葉の中に自分の「評価」を交えないことだ。
これがNVCではかなり大切になる。
なぜ、「観察」と「評価」と切り離すことが必要なのか?
それは、観察と評価を一緒にしてしまうことで、私の言うこと自体に相手が抵抗を示してしまう可能性が高くなるからだ。
「〇〇さんはわがままだ」
「〇〇って空気読めないよね」
という言葉はいずれも発言者からの一方的な評価が入った言葉だ。相手への勝手な決めつけにしかならない。
この発言を受けた側はどういう気持ちだろうか?勝手に自分のことを決めつけられて、良い気持ちになる人はまずいないだろう。
「評価する側」と「評価される側」という二項対立にしてしまうこの発言は、発言者が相手をあたかも見下しているように感じる。
これでは相手が不快に感じるのは仕方のないことだ。不快な人の言うことなどに、耳を傾けるわけではない。
では、さっきの表現はどのようにしたらよかったのだろうか?
「〇〇さんは授業中によくお菓子を食べ始めるよね」
「〇〇って、いきなり違う話題を振ってくるよね」
こんな感じかな?
相手の行為を評価を交えず、ありのままに表現する。
これがNVCにとってまずは大切なスキルになる。
▼参考にした本
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