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ドーレくんありがとう。愛はそのままに。

先日のFC東京戦の後、ドーレくんが内臓移植したそうです。本当かどうかは分かりません。
真偽も確かめようがない上に本来広まらないほうが公式としても理想であろうこの噂に、このように大きく反応することをお許しください。
ドーレくんが大好きで大好きで仕方のない私には、これしか感情の発散方法が思いつかなかったんです。

一昨日行われた厚別でのルヴァン広島戦のあと、現地へ行った人から異変を感じるツイートがありました。

「ドーレくんの挙動がいつもと違う」
「側転の向きがいつもと違った。体調不良かな?」
「いつもとなんか違う」

このドーレくんのわずかな動きの違いに気づくサポーターの数こそが、ドーレくんの愛されている証拠であると思います。これは決して私のようなドーレくんサポーターからだけではありません。意識していなくても何年もずっとコンサドーレの試合を見に来ている方々は、少しの違いにも違和感を感じるのですね。

札幌のサポーターの中にはドーレくんの偉大さにあまり気づいていない人も多くいます。ヴィヴィくんやキヅールのようにマスコット押し押しのクラブではないし、東京ドロンパのように中継にたくさん映るわけでもない。毎年シーズンオフに行われるJリーグマスコット総選挙では、「投票してね〜」と一回つぶやくくらいでグランパスくんファミリーのように大した営業もしない。それなのにJリーグマスコット総選挙が始まった2013年から6年間必ず5位以内にランクインしている。これは全Jリーグのマスコットの中で唯一ドーレくんだけの快挙です。

ドーレくんのその人気の理由は札幌サポーター一人一人との密接なふれあいにあると私は思います。

ホームの試合に毎回足を運び、札幌が勝っても負けても試合後には必ず、列に並んだ人全員と気がすむまでグリーティングを行ってくれます。最近ではアウェイサポーターさんも試合後にわざわざ列に並びドーレくんと触れ合ってくれるようになりました。
アウェイの試合で毎回マスコットを探している私にはこのありがたさが十二分にわかります。出没時間も、場所も定かでないマスコットを試合前のバタバタしている時間帯にスタジアムを駆け巡って探して、ようやく見つけても人気マスコットはサポーターに囲まれて近づくことすらできなかったり、図々しく近くまで寄って行かないと触れ合ったり写真を撮ることができない。ましてやサインなんてマスコットがよっぽど暇な平日の試合でないと頼めない。
それが普通なんです。
確実にマスコットと一対一で触れ合うことができ、サインをもらったりポーズ指定して写真を撮ったりお話を聞いたりしてくれることはとてもありがたいことなのです。

「なんでそんなにドーレくんに熱狂しているのか分からない、という人には恥を捨てて試合後のふれあいゾーンに一度でいいから行ってみて欲しい」と私はこれまで言い続けて来ました。
ドーレくんは会話ができるタイプのマスコットです。といっても実際に言葉を発するわけではないし、ベガっ太やロビーのようにホワイトボードに文字を書いたりもしません。ドーレくんはその大きくて真っ白な羽を多彩に動かして、気持ちを伝えてくれるのです。
自分でもびっくりするほどドーレくんの気持ちがわかるし、どんな話でも真剣に聞いてくれてその大きな羽で受け止めてくれます。
ふれあいゾーンに子どもの付き添いできたご両親や、私の付き添いで一緒に並ばされた友人にも必ず帰り際ハイタッチをしてくれるドーレくんは、神対応という流行りの言葉で片付けたくないくらいの対応力を持っています。

私を含め、ドーレくんのガチサポーター、ドーレくんオタクの人たちは、ドーレくんを神格化しているように感じます。
ドーレくんに会いに行く時には、「ドーレくんを可愛がってこよう!」でも「ドーレくんにお菓子あげに行こう」でもなく、「負けちゃったからドーレくんに慰めてもらおう、、。」「ドーレくんに癒されに行こう〜」といった何かドーレくんに救いを求めるようなセリフが出てくるような、ドーレくんを心の支えにしているような人がよく見られます。
ドーレくんは何も否定しない。ドーレくんに抱きしめられたり、頭をポンポンされると、仕事の愚痴も、札幌が負けた悔しさも、すーーっと小さくなって、「また次頑張ろう!」という気持ちになります。

Jリーグのマスコットにはそれぞれそのクラブ内での「存在する意味」があります。たとえば横浜F・マリノスのマスコットであるマリノス君とマリノスケには、サポーターと同じ目線で共にマリノスを応援する、そのような立場にいることが、応援団と一緒に応援する2羽を見て感じ取ることができます。
V・ファーレン長崎のヴィヴィくんは言わずと知れた人気マスコットですが、長崎には選手と同じようにヴィヴィくんの個人チャントがあり、サポーターと応援するマリノス君やマリノスケとは違う意味を持っていることが分かります。
一方で北海道コンサドーレ札幌のドーレくんは、ゴール裏でサポーターと一緒に応援するようなキャラクターではないし、カメラに向かって過剰にアピールしたりするようなキャラクターでもない。ただ、札幌の勝利を常に願い、選手、スタッフ、サポーターを第一に考え、誰に対しても紳士的な対応をする。
サッカーチームというのは虚しいもので、長い間応援していると5年も経てばフィールド内の選手はほとんど入れ替わっているのが普通です。選手だけでなく、監督も、スタッフも、社員も、社長も、常に変わり続けるもので、札幌においては創立してからの23年でチーム名すら巻き込んで目まぐるしく変化してきました。クラブの成長には変化が必要不可欠で、弱い弱いと言われてきたコンサドーレはいつの間にかJ1の上位に名を連ねることが当たり前とまではいかなくても、毎朝起きて夢だったんじゃないか!と順位表を確認してホッとする作業を繰り返さなくてもいいぐらいにはなりました。

その中で、変わらないものとしてずっとあり続けるのは、チームカラーの赤と黒の縦縞と、創立2年目からずっとクラブを支え続けるドーレくん。
私がドーレくん好きだと知ると、サポーター仲間は必ず「俺も小学生の時にドーレくんと写真撮ったことあるよ」とドーレくんとの写真を見せてくれます。数多くのサポーターの心の中に同じ思い出を作り続けるドーレくんの果たす役割の大きは計り知れません。

つまりドーレくんは、色々なものが変わり続けていく北海道コンサドーレ札幌というチームの中で、真理として変わらぬままそこにあり続ける役割を持つのです。

たとえ神道を熱心に信仰しているわけではなくても、お守りを踏み潰すことができないように、ドーレくんが描かれた踏み絵があれば踏むことができない札幌サポーターは多いし、札幌は好きだけど別にドーレくんには興味ないと思っていても、他サポにドーレくんの悪口を言われたらなんかイライラする人がたくさんいると思います。
これは言うまでもなくドーレくんの人柄、いや鳥柄によって成し得たもので、もはやただのキャラクターの域を超えて、ドーレくんには命が吹き込まれているのです。


今回の件について、次ドーレくんに会いに行っても私のことを覚えていてくれるのかな?私の好きな神対応のドーレくんでいてくれるのかな?いつか札幌が初タイトルを取った時、同じように喜んでくれるのかな?と正直不安になってしまいます。

ただ、私はドーレくんが好きだから、これまでもこれからもドーレくんが大好きだから。

恋愛をするとたまに、「この人はたとえ私が可愛くなくても、頭が悪くても、才能も何もなかったとしても、私のことを好きなのかな?」と少女漫画のようなことを考えてしまいます。
顔や性格や肩書きなんかではなくて魂を愛して欲しいから。
私が愛していたのはドーレくんの魂です。それはこれからもドーレくんの中にあり続けるから、ドーレくんへの愛はこれからも変わらないのです。

今までお疲れ様でした。森でゆっくり休んでください。
そして、ドーレくん。リハビリ大変だろうけど頑張ってね。
私たちもリハビリ暖かく見守るよ。

これからもドーレくんは、コンサドーレのことを1番に考えている、みんなに優しくて紳士的なドーレくんです。

共に世界を目指そうね。

※こんなnote書いといてあれですが、中の人とかそういうデリカシーのないことをコメント、リプしないでくださいね🙏

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