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【展覧会】さくらももこに憧れて【エッセイ】

長崎県美術館で開催されている「さくらももこ展」に行ってきました。

『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』を書いた漫画家としての認知度が高いさくらさんですが、私は日常を切り取って生き生きとした描写で文字にする素晴らしいエッセイストとも認識しています。

おそらく初めてさくらさんのエッセイを読んだのが中学生。
学校の図書室に『もものかんずめ』や『さるのこしかけ』、『たいのおかしら』といった本が並んでいました。

私は、あの「おどるポンポコリン」のOPソングで始まる、放送開始初期の『ちびまる子ちゃん』のアニメを視聴して育ちました。
平成初期なので、昭和はそれほど遠い世界ではなく、日々の生活からするとちょっと古いけど暮らしの様子がよくわかる地続きのアニメとしてお話が存在していました(西城秀樹さんも存命でしたし、長谷川健太さんは現役のサッカー選手でした)。

中学生当時、漫画家が書いたエッセイとして図書室にあった『もものかんずめ』を私は手に取るのですが、ちびまる子ちゃんのアニメを想像してクスクス笑いながらさらっと読んだことしか覚えていません。

印象が変わったのは、おそらくnoteで文章を始めたからでしょう。
私はこのnoteで、子育てのことをはじめとした日常を言葉にしていますが、わが子たちと図書館に通うようになり、20数年の時を経て手にしたさくらさんのエッセイは、大げさに飾ることなくそれでいてユーモアがあり、まさにお手本です。

さくらももこ展では、漫画家デビューまでの序章に始まり、漫画家としてエッセイストとしての活躍、創作活動や子育てなど、魅力いっぱいの展覧会でした。

展示されている原画の漫画を読む長男。
扉絵の色使いに興味を示す次男。
ベンチ上にあったサンプルの公式図録を楽しそうにめくる(読んでない)末っ子。
もっとゆっくり鑑賞したいと思いながら、いつものように子どものペースに引っ張られる私と配偶者。

素敵な土曜日になりました。

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