「優しい」ってなに?
これみよがしに「優しい」を見せて来る人がいる。
それがどうしても好きになれない。
言外に態度に「このくらいでいいでしょ?私って優しいでしょ」ってのが
見えてしまうのだ。
こんなひねくれ者が介護の仕事をしてるから
さらに気になるのだろう。
優しいを調べてみた。
1 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。
「―・い顔かたち」「声が―・い」
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
「―・く慰める」「―・い言葉をかける」
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。
「気だての―・い子」
4 悪い影響を与えない。刺激が少ない。
「地球に―・い自動車」「肌に―・い化粧水」
結局、意味はぼんやりしている。
一般的なイメージとしては、気が使える。思いやりがある。親切。
というところだろう。
その意味で考えても「優しい」人は、なんか裏がありそうに思えてしまう。
介護職をしてると世間的なイメージとして「優しい」と
思われがちだが、私は優しくない。
高らかに言える。
認知症のおばあちゃんと真剣にケンカをする。
殴ってきたおばあちゃんには真剣に説教をする。
もちろん、相手は覚えていないから同じことが繰り返される。
この職業に向いていないと思うが、おばあちゃん達の笑顔を見ると
なかなか辞められない。次から次へと笑顔をつくりたくはなる。
そんな僕が、感動して泣きそうになったことがある。
それは同じ職場の介護士が、
あるおばあちゃんの経過記録に書き残した言葉。
その介護士は夜勤で、朝、寝たきりのおばあちゃんに
「お誕生日おめでとうございます。」と言った。
寝たきりのおばあちゃんはほぼ言葉を発せなくなっていたが、
はっきりと「ありがとう」と答える。
経過記録を読みながら、ビジュアルが浮かんだ。
広告のストーリーとして申し分ない。
いい広告になるなぁ。と思いながら泣きそうになった。
ひねくれ者はどこまで行ってもひねくれ者なのだ。
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