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責任感を持ちなさいって言うけれど。

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そもそも「責任」とは。
何かが起きた時、それに対して対処する義務の事、だそうです。
辞書いわく。

つまりは「責任感」って、自分自身の仕事とか行為に何かしら問題が起きた時、
それらの対応や対処を、全て自分で、義務として引き受けます!

という「覚悟」のことですね。

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じゃあ、医療者が持つべき「責任感」って?


現場で先輩達が、もうすぐ2年目の新人によく言ってる

「もう1年目じゃないんだから、もっと責任感もって!」

という言葉を翻訳すると、

「就職して1年以内に、仕事で起きたトラブルを全部自分で対処するレベルの覚悟を身につけて!」


ってなります。

いやいやいやいやいやいや、
ムズいムズい。
って話なんです。

ムズすぎるので
もう少しレベルを下げさせてください


私たちの職場で
「責任感が強い人」の行動を思いつくだけ挙げてみると、

▶主体的・能動的なアクションを好みます
▶約束を守ります
▶途中で投げ出しません、逃げ出しません
▶「言い訳」をしません
▶ウソをつきません

くらいでしょうか。
武士みたいですね。

例えば何かミスっちゃっても、
「私が忘れてました」「これは私がやったことです」とちゃんと逃げも隠れもせずに申し出ます。

これは非常に大事なことなんですが、「責任感」が強いからといって、全てのことが完璧にできなくてもいいんです。

人間なので、足りない時も、調子悪い時も、もちろんあります。

そんな時でも、出来なかったことを人のせいにせず、環境のせいにせず、自分で責任を取ろうとします。

下手に言いつくろって自分を守ろうとはしません。

逆に、無責任な人は??


責任感の足りない人は、全部真逆を行きます。

▶他力本願、他責思考です
▶約束を守れない時も、多々あります
▶状況が変われば途中で投げ出します
▶「説明」と称した言い訳が得意です
▶自分を守るため、自分の利益のためにウソをつくことも厭いません


自分がやらなくても他の人がやるだろう、と思って眺めていたり、
自分から率先して動くのが面倒だなぁ、と思っていたり。
発言することで目立つのもイヤ、なにかに挑戦して失敗するのもイヤです。

もちろん何かトラブルが起こった時に自分が対処しないといけないなんて死んでもイヤ、みたいな考え方で生きています。

面倒なことや責任感を持たなければいけない仕事というのは、責任感のある人がやればいい、「自分でなくても良い」という他力本願な心理で仕事をします。

言ってしまえば・・・

新人でも責任感に溢れる人はいますし、ベテランでも・・・
責任感のカケラも見つからない人は実際に居ます。

「もうすぐ2年目何だから責任感持ってよ!」

と同じくらい

「もう10年目なんだから責任感もってくださいよ!」

って言いたいよね。

若手諸君よ。

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「責任感」をまとめます

先輩たちは一言で「責任感持ってよ!」と表現してしまいますが、

体調不良の時はそれをしっかり申告することも責任感だし、
慣れてない業務に当たったとしたら、

「ここまでは自信持ってできるけど、ここからは見といて下さい、しっかりめに見といて下さい!」

とフォローを頼むのも立派な責任感であると、私は考えております。

責任感が強い人というのは、自分の仕事の仕方とかスタンスと同じものを、人にも求めがちで、

あれもこれも、自分が対処しないと、自分が責任を持って取り組まないと!と思い込みがちです。

その結果、人の不出来を責めてしまったり、無責任な誰かにイライラしすぎてしまったり、頼まれごとを断れずに抱え込んだりして、どんどん自分を追い詰めながら、人を責めてしまうんです。

責任感の強さも、行き過ぎてしまうと、結構本人もしんどいし、周りも厄介です。

何事もバランスが大事、程々が大事ですね。

こんな話も踏まえて、

先輩陣は「責任感」について現場で教育してほしいし、新人さんは自分の出来ることやできないことを明確に自分自身で分類して、自信が持てないことや責任がとれないことは、しっかり先輩を頼ることです。

春からも、
チームで動いていきましょう。

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