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摂食障がいの克服179【ひとり上手な結婚】④

小説家の山本文緒さんと漫画家の伊藤理佐さんが、寄せられた夫婦の疑問について、それぞれの見解で書かれている書籍を購入。

*やきもち焼き、どうにかして!
*結婚指輪しないとだめ?
*結婚ってどうやってするの?

【やきもち焼き、どうにかして!】

ご相談者のご主人は、出版業界の妻の会社に電話してきたり、会食だというと、『本当に仕事ですか?』と掛けてくるそうです。

これはびっくり。山本文緒さんも伊藤理佐さんも同情されていました。
伊藤理佐さんは、『やきもちストーリー』は他人に話して、おもしろい話にできるかどうか、と。なるほど。

職場に電話されるなんて、本当にやきもちの域超えて、非常に迷惑です・・・。

 友達が先日、『Tくん(共通の友人)って〇〇系の顔だ』というので、
 『そやね。Tくん男前やもんなー』って答えたら、ちょっと膨れてた。
 男前とか言わんでも・・ってブツブツ言ってる。
 こういうのは、なんか笑えるし、いいやきもちだなーと感じた。

 ②を書いてる時伝えたんです。
『似た顔だといいらしい』
『NAと俺、そっくりやしな!』
 ・・・それも初耳だ。慌てて母に確認した。『普通に似てない。』とのこと。

 『あのね、私たち似てないよ。どっちかと言えば、私はN樹(共通の友人)に似てると思うよ』というと『どうせ、俺はN樹さんにはかなわへんし』・・・いやいや、似てる似てないの話だから・・・となだめる私。

 山本文緒さんはさそり座なんです。以前のエッセイで書かれていた。
 星座を当てるのが得意な私。友達もさそり座なので、なんとなくわかる。

 山本文緒さんがこの章で書かれていたのは、いわゆる男女間のやきもちだけではなく、妬みとか嫉妬とかも。私も仕事バリバリできて、きれいで、頭いい人みてはいつもいいなーとは思う。でも自分には無理だ、とも同時に思う。そんなところも文緒さんに勝手に、文緒さんとはかけ離れた位置より、共感させて頂いておりました。

【結婚指輪しないとだめ?】

 ご相談者(女性)のパートナーが、指輪は今更いいんじゃない?というらしい。(お付き合い10年後のご結婚)

 金属アレルギーの私は、ピアスもネックレスもブレスレッドもつけることができません。友人がかわいいピアスをしていたりすると毎回おしゃれだなーって思います。

 お金が掛からないように思うけれど、肌が弱いということは、もしもアクセサリーなど買おうと思ってしまったら、本当にお金が必要なのです。商品が限られるから。
 
 結婚指輪をしている人を見ると暖かい気持ちになる。深夜の電車で疲れてるんだろうなーって思うサラリーマンさんたちも、帰る家や家庭がある。

 その昔、私の上司が、『初対面の男性の指を見るという癖がある』と言い切ったんです。婚活中であったのでしょう。・・・これぞ恋愛体質、とその後その癖がうつった私。・・・だから何をするというわけでもないです、念のため。

 そういえば、恋愛体質とは、山本文緒さんによると、『仮に初対面の異性が目の前に5人いる』このシーンで。

  A.付き合うなら、と順番が頭に思い浮かぶ
  B.何も思わない

 このA.の方は、恋愛体質だと昔書かれていたように思います。

 山本文緒さんと王子はおふたりとも、結婚指輪は必要だそう。
 伊藤理佐さんは持っているけどつけないそう。

 山本文緒さん調べでは、この結婚指輪を交換する習性が日本でメジャーになったのは1965年ごろだそうです。非常に最近だ!と。本当ですね。だからうちの両親はつけていないのか。

 形じゃないですけど、形あることも素敵だと、私は思います。
 愛の象徴のように思えて。
 これからも人の薬指を見る癖は変わらないだろう。

【結婚ってどうやってするの?】

 ご相談者は45歳の男性だそうです。出会いもないし、大手企業でもないし、女性を誘う以前に出会わないので、質問がすべて『結婚できる人たち』によるものであることに時折胸が痛むそうです。

 山本文緒さんは運動ができないそうです。これは以前からわりと書かれていて、有名なお話。跳び箱が跳べないそうです。小さいころだとそれでも体育という授業がありますが、大人になれば、それは必須ではない。

 その運動を結婚に例えられています。
 運動と一緒で結婚だって、努力次第だと。

 私のお友達(男性)に、先週『元気?』って連絡したんです。
 8日経って、『ニコニコスタンプ』がひとつ返ってきたんです。
 それで、『お仕事始めたよー』って昨日返信したんです。
 で、まだ未読なんです。
 これって、1ヶ月で恐らくラインでやり取りできるの、2往復。
 1年で、24往復って大正時代の文通か!と私は今朝思ったものです。
   (大正時代にどれぐらいの頻度で文通可能かどうかは、定かではないです)

 この男性は非常に寡黙なタイプ。
 例えば複数人で飲みに行ったりすると、あれ・・・彼は発言したっけ、そんなレベルに。しかしものすごい優しい人です。
 そして、実は秘めた趣味があり、その趣味のためなら例え車中泊も苦にならない。また、おいしいコーヒーを飲みに、ちょっと出かけるといって、他の地方まで行くような方です。

 やはり自分から話しかけるのが苦手なので、お見合い結婚をされたそう。
 これが本当に仲の良いご夫婦でめちゃくちゃ幸せそう。

 私との文通は年に24往復がマックスだけれど、奥様とはそうやって土日にも一緒にお出かけされるそうです。そういえば、毎日愛妻弁当持って出社するって言っていたなあ。

 伊藤理佐さんは一度目のご結婚までは、お付き合い=結婚という考えだったそうです。その後38歳で再婚。・・ここで疑問を感じて調べてみた。
 そうか、伊藤理佐さんも私より年上なんですね。発行された時の気持ちで読んでいるので、まるで山本文緒さんもまだいて、伊藤さんもまだ新婚さんのような気持ちでした。

 あとがきに載っていました。この連載は、なんと2008年~2014年。
 文緒さんが、45歳~51歳のころ。
 伊藤理佐さんが、38歳~44歳のころ。

 このご質問者の方も少なくとも55歳以上になられてる。

 山本文緒さんと伊藤理佐さんのアドバイスを経て、このご相談者がもしもご結婚されていたら、ものすごいうれしいですよね。

 気になります。

 それにしても山本文緒さんが亡くなられてから(59歳との認識でしたが、58歳とありました。申し訳ありません。)もう2年と7ヶ月も・・・。
 59歳のお誕生日のひと月前の出来事だったんですね。

 そんな月日を全く感じません。いつもいつも山本文緒さんの小説に救われてきた。そして今まだ読んだことのない書籍に出会えて私はとても嬉しいです。感謝の気持ちで一杯です。

 山本文緒さんへの気持ちが溢れます。

 読んでくださり、ありがとうございました。
 
 

 

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