安乃 丈

不完全で不器用。気まぐれに更新します。 好きなものは沢山。きらいなものもそれなりに沢山…

安乃 丈

不完全で不器用。気まぐれに更新します。 好きなものは沢山。きらいなものもそれなりに沢山。心の傷のあれやこれやを時々引っ張り出して眺めたり、葬り去ったりしながらコツコツと生きています。まずは今日を生き延びること。

最近の記事

アプリでは出会えないらしい

マッチングアプリが苦手な人は多いと思うけれど、 私もその一人だ。 マッチングアプリは出会いたい人にとっては効率的で最高のツールらしい。出会いを希望している人が全国から集まり、顔も身長も趣味諸々(普通は出会って早々聞けないような事まで)を曝け出ている。その中から自分好みの相手を選べるのだとしたら確かにそうかもしれない。 私もいい歳だ。いつまでもマッチングアプリを毛嫌いしていても仕方ないし、仕事と家の往復をするだけの毎日に出会いは皆無なのでとりあえず始めてみた。そして、始めた

    • 無敵な女

      壁がない、ジャッジもない彼女の明るさに救われている。 知り合ってすぐに、警戒心が強い私の高くて分厚い心の壁を軽々と超えてきた人がいる。 彼女には360℃壁がないようにみえた。 いつも話し込んでしまい、気付けば真夜中だ。うっかり長年の友達にさえ話せなかった事も自然に話してしまい自分でも驚いた。 少しは警戒するべきなのだろうか。感覚的にはその必要はないと感じるのだけれど。 彼女に話すと重苦しかった記憶の数々がふわふわと形を変える。 もう過去に囚われて苦しまなくていいと思える

      • 『あんのこと』を観て

        『あんのこと』 ※ネタバレあり 何気なくおすすめに上がってきた映画。 見初めたら惹きつけられた。 最後まで観たら苦しかった。 観なければよかったと思った。 トラウマを抱えている人はフラッシュバックすると思うから、オススメ出来ない。 映画の内容が悲しい話であればあるほどハラハラしながら最後まで見てしまう。かなりの苦しみを感じるので見続けるのは自虐的な行為とさえ思う。目を背けたくなるようなストーリーを見続けられるのは、最後に期待するからだ。 観ながら気持ちだけが焦り、邪

        • 自己紹介

          自己紹介が苦手です 対局にあるものを両方とも持っているから 明るいです 根暗です 真面目です 不真面目です 正直です 嘘をついた事があります 働くのは好きです 働かずに遊んで暮らしたいです とても優しいです ものすごく冷たいです 賢いです そして馬鹿です 変わり者です 普通の人です あなたってこういう人、と決めつけられるのが嫌です でも理解してくれる人を求めています 人間が好きです 人間が嫌いです 周りの評価はすこぶる良いです それがたまに足枷になります

        アプリでは出会えないらしい

          おかあさん

          夢に母が出てきて、目覚めてしばらくぼーっとしていた。 「お母さん」 久しぶりに母に向けて、声に出してみる。 懐かしい響きがした。 癌の手術の後、母に何度も何度も呼びかけた。 その声を聞いてこの世界に戻ってきたと感じられたと母は言っていた。 もう一度戻ってきてくれないかな。 聞いて欲しい事が、沢山あるの。 言いたいことが、沢山あるの。

          おかあさん

          東京ヒゴロ

          『東京ヒゴロ』 松本大洋さんの作品。 泥の中に咲く蓮の花のような、美しいお話でした。 何度も読み返す度、前回とは違う場面でまた泣きたくなる。 私たちはみんな、物凄くがんばってる。 地球って結構生き辛いなと思う事が多くて、なんとか生きてるだけの日もあるんだけど、まだ頑張ってみようかなと思えた。 もう少し、希望を捨てずにいこうね。 あと問答無用で文鳥がかわいい。 文鳥のことばがやさしくて好き。 息子たちにもいつか読んでみてねとオススメした。 其々のタイミングで。

          東京ヒゴロ

          穏やかな時間

          大好きな人がいる。 どんな関係かというと、昔の職場の仲間…が適当かもしれない。 定期的にどうしても彼の顔が見たくなる。 発作みたいな感じ。 あ、会いたい。どうしてるかな。  よし連絡してしまえ。 ほぼ衝動。 先日も唐突に彼に会いたくなった。 顔が見たいんだけど、とメッセージしたら、大好きだから勿論会いにいきますと返事が来た。 大好きと言う言葉を軽はずみに使うのは、お互い恋愛感情が皆無なのをわかっているからこそなのだと思う。 人として好き。 私も同じ気持ちだから、

          穏やかな時間