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26歳で考える今後の仕事と人生

3月には27歳になる。
年齢的にも結婚や出産を意識するようになってきた。
流れで恐る恐る2歳年上の彼に話を振ってみると「いつまでに子供が欲しいとかあるの?」と聞かれた。
本当はもういつでもほしいのだけど「20代のうちには欲しいと思っているよ」と伝えた。

「俺はいつまでにって考えてはいないけれど相手には20代で産んでほしいと思うかな」と彼は言った。
「実家暮らしだからまずは自立するために一人暮らしをしたい。一緒に住むなら結婚する時がいい」というのが彼の気持ちのようだ。「まずは2年くらい(もっと短くなるかもしれないけれど)お互いに一人暮らしをしてみて、その時まで大丈夫だったら結婚しよう。それでもいい?」と言われた。

彼の気持ちはよくわかった。伝えてくれて嬉しかった。「2年したら私は29歳になるよ。それから結婚してもすぐに子供ができるかはわからないよ」と伝えることは私の我が儘な気がして口に出さなかった。彼もそれくらいわかっていると思った。

公務員も4年目になる。
仕事のことも職場のことも基本的なことは一通りわかってきて、今後の人生は様々な部署を数年ごとに異動するゼネラリストではなく、ひとつの分野を深めるスペシャリストになりたいと考えるようになった。
優秀な職員は激務の部署に送り込まれることを知り、私自身も年間通じて月80時間を超える残業をしながら、仕事ができてかっこいい上司が残業三昧で土日も仕事をする姿を見てきた。

やるからには楽しみたいと仕事は真面目に取り組むようにしているし、その中で楽しさややりがいに出会う場面はもちろんたくさんあるし、採用セミナー時に仕事を紹介する担当に選んでもらえるなど嬉しいこともあった。
だけど、ひとつの分野でスキルを身に付けてスペシャリストとして働きたい、その分野のプロフェッショナルになりたい、自分のスキルを活かして困っている人の役に立ちたい、という想いはずっと心に火を灯している。


もしスペシャリストを目指したい私が安定した今の仕事を辞めたら彼はどう思うだろうか。子供が欲しいと言いながら仕事を辞めたいと思うことは無責任なのだろうか。自分の気持ちと折り合いをつけてどちらかを諦めなくてはいけないのだろうか。
たくさん考えてみたけれど私にはどちらかを選ぶことはできそうにない。仕事も家庭も私にとっては同じくらい大切で、どちらかを諦めた人生は考えられなかった。

私が尊敬する人の中に大学時代の教授がいる。数年で公務員を退職した後、社会人入学で医学部に入り直し大学院まで進む中で、在学中に2人の子供を出産し、育児をしながら学んだ。臨床と研究の最前線で活躍して国等の会議の委員も数多く務めてきた。

同じ女性として、とてもかっこいい。
それは月80時間の残業を続けて土日出勤をすることより大変なことだろうし、優秀な一握りの人だからこそできたことなのかもしれないし、家庭の協力を得られる環境だったのかもしれない。
だけど、妥協せずに仕事にも家庭にも向き合える人生を想像したらワクワクする。仕事をバリバリしながら子育てもできたらなんて楽しいだろう。

そんな自分の気持ちを大切にしていきたいな。
一度きりの人生だから後悔なく生きていきたい。

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