見出し画像

夢、その先

どうか、貴方達の進む道に美しく大きな花が咲きますように

選ばれた人たち、そう思っていた。目を瞑るほどに眩しいスポットライトの真下で夢となり、希望となり、誰かの人生を救うことができるのは、この世に存在する人間の中で本当に一握りの、選ばれた人たちだけだと。スター、その道への切符を掴むことができたのは、もしかしたらいろんな偶然が重なった奇跡なのかもしれない。貴方達がそこに住んでいなかったら、あの時履歴書を送っていなかったら、ダンスをしていなかったら、全然違う人生だったかもしれない。でも、その道に足を踏み入れた貴方達が、出会って、共に活動をして、色んな波を乗り越えながらここまで駆け上がってきたのは、偶然が重なった奇跡なんかじゃない。勝手に選ばれたわけでもなく、選ばれるべくして選ばれた人達。紛れもなく、青春ぜんぶ捨ててこの世界に懸けてくれたその努力と芯の真っ直ぐさと他人を思いやる優しさ、そして己の人生に対する覚悟の強さの賜物だった。

人前で涙を見せるのが嫌いな貴方達は、あの日以降も、ずっと光だった。眩しいくらい輝いていて、私がみたのはまるで悪い夢だと言われているのだと思っていた。だから、最後の最後に貴方達が見せた涙を、

ずるいと思ってしまった。
同時に、羨ましいと思った。
最後の最後に、惜しむなんて。笑ってくれたら、笑顔でさよならできたかもしれないのに、そんなぐちゃぐちゃになって歌えなくなるなんて、ずるい、夢だけをみさせてよ、どうして、って思った。すっごく悔しくなった。みんなで届けてくれるものをこれからも期待できる未来がずっと続くと思ってた。
でも、自分の人生の選択肢に、天秤で測れないほど大切なものがたくさんあること、自分達の人生を尊重して大切な人達との思い出を仕舞って歩き出す決意。夢や希望、たくさんの光との対価に失った、自由というものの価値の尊さをまだよくわからない私は、貴方達の人生を羨ましく思った。
私達に見せた涙は片手で数えられるくらいでしかなかったけど、決断に至るまで、何度も何度もぶつかって、涙を流して、葛藤して、不安に押しつぶされそうになって眠れなかった夜がいくつあったのだろう。生きていく上での選択が、こんなにも沢山の人の人生に影響してしまう生き辛さを分かってあげられることは出来ないけど、その選択がもし今後の人生においていい方向に舵が切れるための選択だとしたら、いや、そうでなくても、大好きな貴方達を陰ながら、支え続けさせてほしい。微力ながら、私にできることは今はそれだけだ。

私が大好きだったKing & Princeは姿、形を変えてしまうけど、これからも存在してくれること、「King & Princeが好き」と言い続けられるグループの名前を残してくれたことに、本当にありがとうを何度でも伝えたい。掴んだ夢、そして、その夢をのせてみんなで目指した未来の夢があったこと、忘れないよ。
続けてくれる2人も、新しい道を歩み出す3人も、どうか健やかでいられますように。
貴方達に訪れる災難は、未来にとって意味のあるものであって欲しい。幸せは、貴方達が頑張ってきた結晶として溢れるほどに受け取って欲しい。

King & Prince、大好きだよ。出会わせてくれて、好きにさせてくれて、ありがとう。

みんなで笑い合っている時のあの笑顔がまた見られますように、いつか


since 2018.5.23〜


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?