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世界で一番透きとおった物語(ネタバレ感想)

読みました。
Twitterでなんかすごいっぽいのを見かけて、ふ~んと思ってたタイミングでちょうど時間が空いたので書店に行って買ってみた。関係ないけど書店っていいよね。人間と関わらなくて済む雑多な空間、好きです。
友達から借りた森博嗣と前に買った西加奈子の本がまだ読み途中なんだけどなにぶん出先なので……。
noteってものを使いたいとはずっと思ってたんですが特に書くこともないな~って放置していて、ただこの本の感想をネタバレなしで書けないので登録してみました。ここで言うことではない。

一応断っておくと全部読後感想で、ネタバレもクソもないので読む予定がある人は絶対に見ない方がいいです。




読み始めてしばらくして、文章は素朴で分かりやすいけど改行変な人だな、と思った。こんなに改行いる?とか、ここに改行いる?とか。でもまあそういう書き方の人なんだなとしか思ってなかったので、種明かしされた時だからか~てなった。すごい。
内容というか、話自体は特にものすごく面白いとか響くとかではなかったです。私が普段ミステリーってものを好んで読まないせいもあるかもしれないけど。
内容に言及するなら、霧子さんとのことは何もないのか……あれだけ匂わせておいて……というのと、おそらくオチを勘づかせないためだろうけど宮内省吾から主人公への愛みたいなものがすっと明かされて終わったのは気になったかな……。息子のためにその仕掛けをやりたかったっていうのはわからんでもないけど、主人公の母より付き合いの長い女優さんが出てきたり、そもそも堕胎させようとしていたりでなんか急だな愛が……と思ってしまった。まあ一人称だしね。
仕掛けの部分はガチでぞっとした、やばすぎる、こんなのできねえと思う。正直内容より仕掛けの方が大事な本だと思うから、それで正しいのかもしれない。でも小説として内容がそこまでなのは……どうなんだ?! 末端妖怪文字並べが言うことでもないが。
京極夏彦のことは名前しか知らない(読んだことがない)ので、え?!そうなの?!て衝撃を受けた。そのへんで本ぱらぱらめくったらこの本もそうなってたからびっくりしちゃった。労力がすごい。そこがすごすぎるから読めてよかったっていう気持ちと、そこがすごすぎるのと話が面白かったは別だよなという気持ち。イニシエーションラブ読んだ時と似た気持ち。これは私の天邪鬼が影響しています。素直に読め!私へ

色々言ったけど読んでよかったなあ。面白かった。基本的に女性作家の恋愛ものしか読まないので事態が感情に関係なく動くこと自体が新鮮。森博嗣のやつめちゃくちゃ面白いから続き読みたいという気持ちが増した。
それから主人公が『透きとおった』の意味に気づいたあとの一度書いたものは無駄にならないみたいなところ、4月ぐらいに書いてたものがほぼ全部消えてちょっとずつ復元しているのでめちゃくちゃダメージを受けました。頑張るしかない。


衝撃のラストとかいう帯文、なくならないですかね?タイトル覚えてて買ったから今回は気にならなかったけど、普通に知らずに本屋眺めてたら絶対買ってない。そういう人間は顧客層ではないってことですか?すみません。ずっとキレてる人?すみません……。
もう一冊、三浦しをんのきみはポラリスを買ったのでこれから読みます。まあそっちはネタバレもなにもないと思うからnoteは書かないだろうけど。

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