ららばい
お化けも黙るおまえの話す面構え、いつかやり直せると思ったのは遠い過去のパッション、いつしかそんな名前のフルーツを探していた近い過去
生きる意味とは、やすらかに死を迎えることだと、人生に見切りをつけた、昼下がりの指切りげんまん
朝焼けには、太刀打ちできない、君との昼と夜のセッション、すこし胸焼け気味のハイライト
姉のお下がりのジャケットも、今じゃもう着れない
夜の帳を、駆け抜けて、朝日まで辿り着こうとした、あの日
ライダースも今では語り草
もうあたりは、青じゃない
黄色でもなく、ただただ、薄い闇に囲まれて
出発することも告げられなくて、胸がキュッと、目頭が熱くなる
眠るように去りたい、病に侵されることなく、自死することなく、殺されることなく、すなわち老衰、これ完遂だね
日常の一部のように、いなくなりたいね
もう、怖くはない、悲しくはない世界
そう日常は、ここにある、今現在
だから悲しまないで、だから許さないで
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