借りは次に返して 3
部下2人の体が、爆風に巻かれて、浮き上がった。私は次にシイ隊員と、A隊員の部隊を確認した。なんとか爆発には巻き込まれない位置だった。私は、狙撃兵に援護を指示し、ジャングルの真ん中を走り出した。
シイ隊員は私に気付き、私の動向を注視した。
私は右手を揃えて、待ての動作をした。
シイ隊員は頷き、私は左に位置するA隊員にも同様の指示を出した。
建物の目前に迫った時に、地面に倒れていた先遣隊の1人が、わずかに体を動かしたのを私は見逃さなかった。
私は近寄り、体を仰向けにして、膝の上に