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『RAINBOW』PENICILLIN(思い入れのある曲シリーズ)

今回はPENICILLINです。

PENICILLINといえば、まさに黄金時代とも言うべき1990年代後半から2000年代前半の楽曲のイメージが強いところですが、筆者的には2000年代後半の楽曲の中にもお気に入りなものが多いです。

その中から今回取り上げたいのが『RAINBOW』。
この曲、ベーシストのGISHOさんが脱退してから1年ほどしてリリースされたシングルでして、そのことを踏まえて歌詞を見ると、GISHOさんに対するメッセージソングのように感じられるところが多くて感慨深いんですよね‥
第一義的にはファンに対するメッセージソングなのかもしれませんが、また違った捉え方もできる内容になっていると思います。
メンバーが脱退してからリリースされたシングルが虹関連というところで、L'Arc〜en〜Cielに紐付けて捉えてしまうのは筆者だけではないのではないでしょうか…w

曲のメロディはまさにPENICILLIN節といった感じで、流石のキャッチーさを誇っています。
Aメロからサビに向けて右上がりに盛り上がっていくような構成で、その盛り上がりをHAKUEIさんの抑揚の激しいボーカルワークが牽引していますよね。

楽器陣の演奏に話を移すと、まずはイントロのアルペジオが印象的ですよね。
このアルペジオはサビでもほぼ同じ音運びで繰り返されていて、曲のテーマフレーズ的な使われ方をしています。
歌詞にもある、どこか『雨上がりの空』を想起させるような音になっていますよね。
イントロではこのクリーンのアルペジオと、激しく歪んだ16刻みのバッキングが重なり、音の高低差をつけて奥行きを作るようなアレンジになっています。
あとはギターソロも垂涎モノ。
直前のCメロから上昇するトレモロフレーズで勢いを作り、泣きのメロディに突入。そこから更にチョーキングから美味しい音に着地する怒涛の展開。
後半は16刻み的な味付けからの、『make love』を思い出すような高速フレーズに移ります。
起承転結のはっきりしたギターソロになっていて、非常に味わい深いですよ。

ベースはGISHOさんが脱退されたと言うことで、この楽曲ではナイトメアのNi〜yaさんが参加しています。
MVにもNI〜yaさんが登場していますね。
GISHOさんのベースってどこか直線的というか、ひたすら真っ直ぐ前に進んでいくような印象を持っていたんですが、この曲のベースはもう少し柔らかいイメージで、ベーシストによるノリの違いを実感することもできると思います。




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