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L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ

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L'Arc〜en〜Cielの楽曲全曲制覇を緩く目指していきます
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2024年2月の記事一覧

『Round and Round』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『True』三曲目は『Round and Round』です。 ここに来て直球ロックチューンが来ました。 イントロのギターのリフが印象的な、若干グランジ色も感じられる曲で、このアルバムの中だと最もロック感の感じられる曲なのではないでしょうか。 この曲はhyde作曲なのですが、今改めて聴き直すと『Tierra』収録の『All Dead』(こちらもhyde作曲)と似た空気感がありますね。 特に初期のhydeはこういったグランジ色のある曲を多く作り出している気がします。 この曲とい

『Caress of Venus』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いて『True』の二曲目『Caress of Venus』です。 この曲は私的にはTHE二曲目という印象の強い曲です。 というのも、アルバムのみならずライブでも二曲目に演奏される機会が極端に多いんですよ。 統計を取ったわけではないんですが、ライブで二曲目を飾った回数は最多なのではないでしょうか。 ライブの定番となるくらいに人気のある曲だということですよね。 実際に、人気が出るのも納得の超超名曲だと思います。 この曲はリズムに打ち込みが入っているのが特徴で、その打ち込みがs

『Fare Well』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

ここから3rdアルバム『True』編に突入です。 まずは1曲目の『Fare Well』から。 前回2ndアルバムのラスト『The Rain Leaves a Scar』について、アルバムのラストがアップテンポな曲なのは珍しいと書きました。 今度はその逆パターンで、アルバムの最初に壮大なバラード曲が収録されています。 これはこれで珍しいパターンで、他のアルバムでは見られない構成ですよね。 個人的にはこういった壮大なバラードで厳かに始まるタイプのアルバムも好きです。 この曲を聴

『あなたのために』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いては3rdシングル『夏の憂鬱[time to say good-bye]』のカップリングに収録されている『あなたのために』です。 これもなかなかにマニアックな楽曲の一つですよね。 筆者がこの曲を聴いたのはカップリングベストが最初でした。 当時そのカップリングベストの中で最も気に入っていたのがこの曲で、相当リピートしていた記憶があります。 この曲といえば「ウィーヒーウィーヒー」ですよね。 馬鹿にしているわけではなく、どう聴いてもこうとしか聴こえないのと、聴けば聴くほど癖に

『夏の憂鬱[time to say good-bye]』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

今回は3作目のシングル『夏の憂鬱[time to say good-bye]』です。 これはご存知の通り、2ndアルバム『heavenly』収録の『夏の憂鬱』のリアレンジバージョンになります。 こちらのバージョンはベストアルバムには収録されているんですが、通常のスタジオアルバムには収録されていないんですよね。 ということで、意外とこの曲の存在に気づいていない人もいるんじゃないでしょうか。 リアレンジバージョンということで元曲と聴き比べてみるとこの曲は面白いです。 歌のメロデ

『Brilliant Years』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

今回は『Brilliant Years』です。 みなさんこの曲はご存知でしょうか。 この曲は2ndシングル『Vivid Colors』のカップリングに収録されていて、後に発売されたカップリングのベスト盤にも収録されていました。 筆者はカップリングベストでこの曲を初めて聴き、それからしばらくは全く聴かずにきてしまっていたのですが、今回改めて聴き直してみたらめちゃくちゃ良かったんですこの曲。 これがシングルでも問題なさそうなくらいに完成度の高い曲に仕上がっていると思います。 ま

『The Rain Leaves a Scar』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『heavenly』もこの曲で最後! ついに10曲目の『The Rain Leaves a Scar』まで来ましたよ。 『heavenly』はアルバム通して様々なカラーの楽曲が収録されていますが、ラストを飾るこの曲は正統派ロックといった仕上がりになっています。 いわゆるジャパメタ的な影響を受けて制作されたであろう原曲を、L'Arc〜en〜Cielというバンドがアレンジし演奏するとこんな姿になったという感じでしょうか。 王道の格好良さとL'Arc〜en〜Cielの持ち味が絶妙に

『静かの海で』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『heavenly』も残り2曲! 今回は『静かの海で』です。 この曲は珍しく、作曲の名義がL'Arc〜en〜Cielとバンド名義になっています。 これ以降、バンド名義は今の所使用されていないので、そういう意味でのレアな立ち位置の曲ですね。 どういった経緯で作成されたのかは情報がないのでわかりませんが、どうやら原曲はsakuraが作成したようです。 前作で『Inner Core』を作ったのと同じ人が作ったとは思えない、幻想的な雰囲気の曲ですよねこちらは。 タイトルにもなってい

『Cureless』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

これは最近話題の曲なんじゃないでしょうか。 『heavenly』8曲目の『Cureless』です。 ここにきて、割と鉄板な雰囲気の曲来たなぁと、初めて聴いた時は思いました。 『heavenly』は4〜7曲目が濃すぎるので、私にとってはここに来てホッと一息つけるような(大人しい曲ではないですが)位置付けにもなっている曲です。 いわゆるこの当時のV系バンドの黄金率に則ったような構成で制作された楽曲なんじゃないでしょうか。 こういった楽曲をL'Arc〜en〜Cielがやったらどんな

『夏の憂鬱』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いては『heavenly』7曲目、『夏の憂鬱』です。 これはTHE歌謡曲!といったテイストの曲ですよね。 前作『Tierra』でいうと『風の行方』と同じような立ち位置でしょうか。 ただ、その2曲を比較すると『夏の憂鬱』の方が歌謡曲的要素を濃く感じるような気がします。 ご存知の通り、この曲は後にリアレンジされてシングル曲として再登場します。 そちらのシングル版はまた別の機会に取り上げるつもりです。 まずはアルバム収録のバージョンについて触れていきます。 この曲も作曲はken

『C'est La Vie』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

ようやく『heavenly』も中間地点を超えました。 今回は『C'est La Vie』です。 この曲も前曲の『Secret Signs』と並んで、L'Arc〜en〜Cielこんなのもできるのか!と驚かされる曲ですよね。 『heavenly』の中盤曲の濃度の濃さは半端ないですね本当に。 『ガラス玉』で壮大な空気感を味わって、『Secret Signs』では急に官能的な雰囲気に変貌して度肝を抜かれていたところ、今度はもはやこれは童謡ですかというのがこの『C'est La Vie

『Secret Signs』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『heavenly』もようやく五曲目。今回は『Secret Signs』です。 この曲は初めて聴いた時、ラルクはこんな曲もやれるのか‥と度肝を抜かれましたね。 ジャンルで言うとジャズなんでしょうか。 ただかなりテンポが速いので、ゆったりとしたジャズではなくてもっとスリリングな感じです。 この曲も作曲はkenです。 kenのギターはまさにジャズというクリーントーンではなく、しっかりと歪んだ音色で終始演奏されていています。 ほとんどのフレーズはフィンガーピッキングで演奏されてい

『ガラス玉』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

きました、『ガラス玉』です。 アルバム『heavenly』の中でもかなり思い入れの深い壮大なバラードのこの曲。 kenならではといった味わいの深い楽曲に仕上がっています。 L'Arc〜en〜Cielの壮大なバラード曲って、ライブの最後に演奏されるタイプの曲と、ライブの中盤のダークパートの頂点で演奏されるタイプの曲に二分されるような気がしていて、この曲は後者のタイプだと思います。 この曲の前にダークな曲が3,4曲続いて、そのダークさを浄化するように『ガラス玉』を、直後に『MY

『and She Said』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いて『heavenly』三曲目の『and She Said』です。 今回調べていて初めて知ったのですが、この曲は2ndビデオシングルとしてリリースされていたんですね。 自分の無知っぷりを露呈してしまいました。 『眠りによせて』に続くビデオシングルがリリースされていたとは。。 アルバム『heavenly』では唯一のhyde作曲の楽曲になります。 やはり初期の頃はhyde作曲が少ないですね。 この曲といえばピエロを連想する人が多いんじゃないでしょうか。 KISSのツアーでもラ