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『and She Said』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いて『heavenly』三曲目の『and She Said』です。
今回調べていて初めて知ったのですが、この曲は2ndビデオシングルとしてリリースされていたんですね。
自分の無知っぷりを露呈してしまいました。
『眠りによせて』に続くビデオシングルがリリースされていたとは。。
アルバム『heavenly』では唯一のhyde作曲の楽曲になります。
やはり初期の頃はhyde作曲が少ないですね。

この曲といえばピエロを連想する人が多いんじゃないでしょうか。
KISSのツアーでもラルカジノでもこの楽曲が演奏された時にはステージでピエロが愉快に踊っていて、特に生で観た人は強烈な印象が残ったことだと思います。
歌詞に「道化師」というフレーズが出てくるので、そこから連想して演出が決まったんでしょうか。
楽曲の持つどこか掴みどころのない雰囲気にピエロの演出はよくマッチしていますよね。

あと確かベストが3枚同時リリースされた当時の音楽雑誌で、元Janne Da Arcのyasuがこの曲をL'Arc〜en〜Cielの好きな曲としていたんですよね。
同業者に人気があるのも頷けるような、なかなかマニアックな仕上がりの楽曲になっていると思います。

各パート見所は色々あるんですが、個人的にこの曲はなんといってもコーラスです。
全編を通してコーラスがめちゃくちゃ良い仕事してるんですよね。
Bメロのふうぅう〜的なところもAメロのハモリも、サビのタイトル叫びもラスサビの「イイっタァ〜」もどれもやたらと耳に残ります。
このコーラスが無いバージョンを聴くことはできませんが、メインボーカルだけでは楽曲が成立しないくらいにコーラスの存在感が大きいです。

メンバーの語っている通り楽曲にはサイケな雰囲気が漂っていて、こうなんというかUKみを感じますよね。
そこに載っているギターは結構HRっぽいフレーズでアメリカ感があったりして、他ではなかなか出せないL'Arc〜en〜Cielのオリジナリティが感じられる良曲になっていると思います。
ちなみにライブ版のギターソロのアレンジが非常に素敵なので、またそのアレンジをライブで堪能してみたいものです。

ビデオシングルになっているくらいなのでこの楽曲にもMVが存在します。
最初見た時は『HONEY』に色調が似ていて「ん?」となったのですが、急にトランプで遊び始めたり颯爽と車で登場する人がいたりと、こちらも掴みどころのない、良い意味で楽曲の雰囲気を体現した映像に仕上がっていると思います。
そういえばここでトランプで遊んでいるからトランプマンのような人がライブで登場していたんでしょうか。
そう考えるとなかなか憎い演出ですね。


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