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『ガラス玉』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

きました、『ガラス玉』です。
アルバム『heavenly』の中でもかなり思い入れの深い壮大なバラードのこの曲。
kenならではといった味わいの深い楽曲に仕上がっています。
L'Arc〜en〜Cielの壮大なバラード曲って、ライブの最後に演奏されるタイプの曲と、ライブの中盤のダークパートの頂点で演奏されるタイプの曲に二分されるような気がしていて、この曲は後者のタイプだと思います。
この曲の前にダークな曲が3,4曲続いて、そのダークさを浄化するように『ガラス玉』を、直後に『MY HEART DRAWS A DREAM』なんて展開最高じゃないでしょうか。
この壮大さは前作でいうところの『White Feathers』に通ずるところがあるのですが、そちらと比べるとだいぶコンパクトに纏まっていて、楽曲の構成も意外とシンプルに組み立てられています。

この曲は何と言ってもギターです。
作曲者でもあるkenのギターがただただ最高なんです。
前にkenのギターソロについての記事でも語った通り、この曲のギターソロは本当に素晴らしくて、聴くたびにギターソロが始まると「キター」となってしまいます。
ギターソロについては下記のギターソロ記事で色々詳しく語っているのでそちらも見ていただけたら幸いです。

あとは意外と運指が難しいイントロのアルペジオも良いですよね。
冒頭から流れている、海辺で波が打ち寄せるような空間音にアルペジオが重なる瞬間は何とも言えないものがあります。

ベースは最初のAメロが終わった後の間奏で、高音弦を使ったメロディアスなフレーズを聞かせてくれます。
これもtetsuyaならではといった感じのフレーズ。
サビでボーカルのメロディーが止まった瞬間にプリングを駆使した早めのフレーズを入れてくるのもらしくていいです。

ドラムは凄くゆったりとしたノリで叩いているのが印象的で、このゆったりさが楽曲の持つ壮大な雰囲気を生み出すのに一役買っているんではないかと思います。
ラストのサビの終わりでリズムのわかりづらい印象的なフィルを入れていて、これが何とも人間味があっていいんですよね‥
人力ならではの熱を感じるというか。
こういったsakuraのドラムの持ち味はyukihiroのものとは対照的だと思っていて。
yukihiroのドラムは情熱的に激しく叩きながらもやっぱりクールさが全面に出ているように感じられます。
このラスサビ終わりのフィルはyukihiroが叩いたライブバージョンでは簡素化されていて、流石にこれはそのまま再現してはくれないかと思いました。
それはそれでyukihiroらしくて良いですね。

メンバーも気に入っているという情報もありましたし、再びこの曲がライブで聴ける日が来るといいですね。


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