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言いたいことはこれ!(2/2)





何が言いたいのかを思い浮かべる

原則、英語は主語、述語、目的語の順で文章が構成されています。前置詞や副詞などはあくまでも飾りで文章の構造に大きな影響を与えません。基本的に主語と述語の関係である程度は把握できます。自己紹介で、名前や年齢や出身地の基本的な質問には簡単に答えることができますが、趣味や最近あったできごとになると話せなくなる人がいます。話している人に趣味や最近あったできごとがなかったわけではありません。なぜ、話せなくなるのだと思いますか?言いたいことが明確になっていないからです。趣味がランニングで、毎日10km走っていて、いつか大きな大会に出てみたいというような内容だとします。趣味がランニングで毎日10km走っているまではだいたい話せますが、最後の「大きな大会に出てみたい」で詰まることが多いです 。大会に出たいを直訳していることが多いです。大きな大会がどんなものかを具体的に考えてみると言いたいことがわかりやすくなります。大きな大会に出て、何がしたいのかを考えてみましょう。大きな大会はおそらく、マラソン大会やマスターズになると思います。そして、大きな大会に出ることが目的ではなく、大きな大会で走ることが目的なはずです。「いつか大きな大会に出てみたい」と言い換えると、「いつかマラソン大会やマスターズのような大きな大会で走ってみたい」になるはずです。I will run in a big track meet such as a marathon or masters.で問題ありません。somedayを付ける必要もありません。willは意志を表す助動詞ですので、いつかしてみたいということはこの単語で伝わります。
日本語をそのまま、英語にしても思っていることと違う文章になってしまいます。なので、言いたいことをより具体的に明確にしてみてください。そうすると言いたいことがすっと出てくるようになります。
次の事例でも言うべきことを考えてみましょう。猫が二匹います。そのうちの一匹は黒くて大きい猫です。もう一匹の猫は茶色の猫の小さい猫です。その二匹の猫はあなたの猫です。これらの文章の骨になる部分はどこでしょうか?
それは、あなたが猫を飼っていることです。相手にまずこれだけを伝えれば、この人は猫を飼っているのかと認識してもらえます。逆に、猫の説明からされて、最後の猫を飼っていると言われても会話として成り立たないわけではありませんが、最初に猫を飼っていることを伝える方がスムーズです。
I have two cats. one of them is big and black. and another one is small and brown.となります。これを直訳して、There are two cats. one of them is big and black and another one is small and brown. They are my cats.となり、回りくどいですし、猫が二匹いることはわかったけれども、その猫は誰の猫?となるはずです。小説とか詩でこういう文章はありますが、会話ではあまり見かけません。言いたいことを端的に言うところから始めてみましょう。最初は猫を飼っているだけでも十分です。向こうからその猫はどんな猫って聞いてきます。それでいい文章が思い浮かばなければ、色を言うだけでも、大きさを言うだけでも構いません。伝えることを最優先にしてみましょう。簡単なところから積み重ねていくことで、次のステップに行けます。

この人の言いたいことは何でしょう?

このつぶやきで柱を見つけてみましょう。投稿者(遠入さん)が好きなのは、何でしょうか?大根でしょうか?それとも、ビラでしょうか?文章をみるからにこれはビラというよりビラに書いているキャッチコピーであることがわかります。つまり、遠入さんが好きなのは、大根ではなく、ビラのキャッチコピーです。これを英語にするとI like the funny phrase so muchになりますが、これをより具体的にすると、I like the funny phrase in paper for white radish so much. となります。どちらの文章も主語と述語と目的語は変わりませんが、他のところでfunny phraseの説明をしています。主語と述語と目的語がはっきりしていれば、他がなくてもそこまで大きな影響はありません。好きなものが何なのかをはっきりさせると後は付け足すだけです。写真に書いていることを付け足す場合は、The paper says white radish will be used as your huggable pillow.とするとより詳細にこのつぶやきを表現することができます。

最後に

中学校で習った表現で旅行は乗り切れます。仕事で使うにしても専門用語などを除けば、中学校レベルでカバーできます。高校で難しい表現や単語を教わりますが、使わないことの方が多いです。だからといって、不要というわけではありません。英語を難しく考えてしまう原因は難しい表現や単語を使うことを求める風潮です。試験ではそれが必要ですが、普段のコミュニケーションでそれは必要ありません。普段友達と集まった時に日本語で難しい言葉や難しい表現で会話をするのかと言われるとそんなはずはありません。難しい話はそこまで出てきませんし、世間話や身の上話が大半です。英語にも同じことが言え、英語で話すときは常に難しい話を相手とするのかと言われるとそういうわけではありません。簡単な内容を話すこともあります。難しく考えると、わからなくなるだけで、難しく考えなければ難しくなりません。初めて、外国で外国人と英語で話したときにこんな簡単な言葉で通じるのかと思いました。英語は試験の科目ではなく、日本語同様、相手に伝えるためのツールです。
気付かれたかもしれませんが、端的に言えと書いている人間が2回に分けて書くのかと思われたかもしれません。一番端的に表現する必要があるのは誰かもうおわかりですよね?

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