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死にたくなったブルーマンデー


月曜日の憂鬱。

サザエさん症候群。

ブルーマンデー。




日曜日の夜に月曜日のことを考えて憂鬱になってくる。
誰しもそんな経験をしたことがないだろうか。


僕自身、本当に日曜日の夜は消えたくなるような、言いたくないが死にたくなるような気持ちになることを数え切れないほど経験してきた。


死にたくなるという言葉を使うことにはそれなりの抵抗を持っている。

とかく、死にたいというやつが多すぎて、ちょっとした流行り言葉のように使われてその言葉の重さが変わってきている。ここでどれぐらい死にたいかと死にたい自慢をしてもしょうがないからやめておく。したところでもっと死にたい奴にマウントを取られても嫌だからだ。それにホントいうと僕は死にたくなかったのかもしれないし、どちらかというと消えたいの方が近かったのかもしれない。


そしてそんなことを思う人は非常に多く、実際に自殺という形で行動に起こす人も多い。統計的に見ても月曜日の自殺者は多く、鉄道の人身事故はそれが顕著にあらわれている。以下は2017年の記事。



これはどういう心理状態で起きるのか。


これは僕自身の経験でいうと、バンドをしていた時、日曜日のライブは少し苦手だった。ライブ自体はお客さんの入りが良い日曜日の方がいいのだけれど、次の日のことを考えると日曜日は胸が苦しくなった。

売れないバンドマン、どんなにステージで歌おうが次の日には早起きをして派遣社員である工場に出社しなければならない。結局何者にもならない自分。理想と現実のギャップにやりきれなくなる。それでも生活のために働かなければならない。働かないということは文字通り食えなくなる。生活するところがなくなる。どんなに日曜の夜にライブをしてそのあとの打ち上げに参加しても次の日には起きなければならない。


この状態は幸福学研究の第一人者である前野さんによると、土日と平日のギャップが激しすぎるというところにあるという。


稼ぐことはできなかったが土日になれば自分の仕事であるバンドとしての自分の価値を見出すことができた。しかし、これが平日になるとただ生きていくだけのための労働をしなければならない。そのギャップが激しすぎて鬱になるのだ。
これは脳内で快楽物質であるドーパミンや幸せホルモンとされているオキシトシン、エンドルフィンが分泌されなくなったことにより生じる。



となるとこの憂鬱をなくすためにはどうすればいいか。


この記事では前野さんはギャップをなくすために土日と平日の差をなくす方法を唱えていた。しかし、これはなかなか容易なことではない。土日を平日のように働くのは面白くない。好きなことを仕事にできればいいのだけれど、それができない人が多いのも事実だ。
好きなことを仕事にし、毎日5時間働く。その働き方は理想だがそこの環境に持っていくのはちょいとばかし勇気がいる。


ならどうすればいいか。


諦めて月曜日の朝を気合いで乗り切るというのを一生やり過ごすか。
そうではない。月曜日にこのドーパミン、オキシトシン、エンドルフィンが分泌される状態を作ればいい。


自分のご褒美となるような楽しみを作る。
それは好きなドラマやアニメでもいい。月曜日の夜に帰ってから見ることを楽しみに乗り切るという方法である。それが月曜日の朝にご褒美となるような出来事を作ればいいのだけれど、朝にはそんな時間がないかもしれない。なので月曜日のランチを少し豪華にするなど、自分のテンションが上がる方法をご褒美として用意することが大切である。



他人がどのような感覚をもって生きているかわからないが、僕は感情をコントロールすることは得意ではない。感情の差に押しつぶされそうなことがよくある。週明けの憂鬱は人より理解できると思っている。




なのでそんな僕が言えることとして、週末に予定を作るということを大事にする一方で平日にもご褒美となるような出来事を作ることをお勧めしたい。



死にたくなったブルーマンデー。



そんな言葉にとらわれる必要はない。

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