![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141499834/rectangle_large_type_2_ff802a558821a257de2a578d111d2f01.png?width=800)
Photo by
kosamme
冬の夜空
洗濯物を干す。
余りの外の寒さについ縮こまってしまう身体。
部屋へ部屋へ、いそいそと戻る手前、何気なく見上げる。
散りばめられ、点在している星。
そういえば小さな頃、できる限り顔を上げて
冬の星を楽しみながら自宅までを帰っていた。
星座の本が好きだった。ギリシャ神話の世界観に引き込まれていた。
しんと冷える冬空、目を懲らさずとも認識できる星座の数々。
壮大なスケールで描かれていたお話の主人公たちが、
確かに、目の前に存在している。貴重な夜の時間。
飽きることなく毎年,その時期になると楽しんでいた。
日々出会えるものに、もっとしっかり、目を向けていかないといけない。
過去の自分に教わった瞬間。
窓を閉めるスピードはいつもより少し、緩やかだった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?